氷河期世代はプライドが高い?

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夢を求めて大手メーカー社員からハケンへ… 「一流大卒の氷河期くん」が恵まれないのは誰のせいか|バブルさんとゆとりちゃん|ダイヤモンド・オンライン

――あ、それ分かります。実はプライドが高いのは氷河期世代ですよね。
 
氷河期世代は世間から冷や水を浴びせられても「自分だけはどこか人とは違うんだ」というスタンスを崩さない人が多いように思います。今まで考えたこともなかったけど、僕にもそういうところがある気がします。「個性を尊重しよう」「自分探し」とかいったキーワードを受けて育ったからですかね。

自分は世代的に「バブルさん」ですが、なんとなく分かるような気がします。

昔から理解できないのが「自分探し」というやつで、まるで頭の上に乗っけてるのに眼鏡を探し回っているように見えちゃうんですよね。
氷河期世代は、母親にスポイルされ過ぎて自我が確立できてないんじゃないのかな?

――確かに職場内の無駄なコミュニケーションは億劫ですよね。でも、それが氷河期のダメなところですよ! もっと社内とコミュニケーションを取っていかなきゃ。社内のコミュニケーションを密に取ることで、社内の空気を嗅ぎ取ったり、起こるべく災難を事前に予測しておかないと。僕らの世代が好きなリスクヘッジというやつです。
 
どういうことですか?
 
――バブルさんは「キャリアの割に仕事ができない。そのわりに上司に付け入るのがうまい」という評価をされがちだけど、裏を返せば人間関係を構築するのがうまいんだよね。氷河期くんはせっせと頑張るんだけど、自分がやった仕事の手柄を自分のものにできない。それは社内でうまくコミュニケーションを取れてないからなんじゃないかと思う。
 
痛いところを突かれている気が……。でも、仕事って作業をうまくこなすことがすべてだと思うんですけどね。別にコミュニケーション下手でもいいじゃないですか?
 
――いや、それは違うと思います。評価軸が明快な職人とか営業とかならそれで良いと思いますが、基本的に普通の会社員は職場の評価を得なければ生きてはいけないですよね。で、職場の評価を得るのは美人投票(※)みたいな仕組みを理解しないといけないから、実際の貢献度よりも、周囲の評価の総和を上げていくほうが手っ取り早い。
 
その視点はなかったですね。上司に従順に、こつこつと仕事をしていたのですが。
 
――氷河期世代の変なプライドが邪魔をして、なかなか割り切れないんですよね。「これは社内で評価を集めていくゲームだ」と考えればいっそのこと楽なのに。だから肉食動物のバブルさんに手柄を横取りされるわけです。

ウチの職場の30代前半も、伸び悩み気味です。 仕事は頑張っているんだけど、要領が悪いのかインパクトが弱くて、評価がイマイチなんですよね。 伸ばしてあげたいと思ってるんですが。