原発事故3カ月:収束見えず(2)「炉心溶融」まで2カ月 - 毎日jp(毎日新聞)

それまで東電は、燃料の一部損傷は認めていたが、大半は健全との想定で対策を講じていた。その代表例が、格納容器を水で満たす「冠水」(水棺)だ。
 
非常用の炉心冷却システムが機能不全に陥った1~3号機では、外部から注水して燃料を冷やす方法が続けられた。だが蒸発分を差し引いても、圧力容器の水位が思うように上昇しない。冠水は、燃料棒が水の上に露出し続ける事態を防ぐため、圧力容器ごと水に沈めて冷やす窮余の策だった。
 
しかし現実には、燃料はもはや棒の形状を保っておらず、容器の底にたまっていた。冠水は不要どころか、注いだ水が格納容器から漏れ出し、大量の放射性汚染水になった。東電は5月17日になって冠水断念を表明した。
 
3月下旬には米国の専門家らが「原子炉が冷却機能を失って3時間半後には大半の燃料が溶融した」とのシミュレーション結果を国際原子力機関(IAEA)に提出している。国内の専門家もメルトダウンの可能性を繰り返し指摘していた。
 
事故直後に起きていた現象を確認するまで2カ月。松本本部長代理は「当初は注水作業に全力を挙げていたので(余裕がなかった)」と弁明。「解析に必要なデータがそろったのは5月に入ってからだった」とも説明した。初期対応のまずさは、後々まで響いた。

人間には、「見たくないものは見えない」のです。 たとえ事実であっても。

6/5放送のNHKスペシャル 『シリーズ 原発危機 第1回 事故はなぜ深刻化したのか』はとてもよく出来た番組でした。
菅首相をはじめ民主党政権は、彼らなりに一所懸命やったんだと感じましたが、対処する能力がなかったのもまた事実ですね。