リコー+ペンタックス 弱者連合の成否

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HOYAとリコー、ペンタックスブランドの譲渡について会見 - デジカメWatch

新会社をリコーに吸収することは考えていないという。「ペンタックスの強みを毀損しないために、完全子会社として事業を運営する」(近藤氏)。なおリコーのデジタルカメラ事業も、新会社に移管していくとする。新会社のトップについては未定だとするが、「コンシューマー事業に精通した人材を選びたい」(近藤氏)と説明した。(中略)
 
ペンタックスが保有するマウントについては、645、K、Qのいずれも存続させる。「マウントは重要な資産。中判にはそれでしかできないことがあり、QならQでしかできない楽しみ方がある。それを提供していく」とした。GXRについては、「今日は答えを持っていないので、勘弁して欲しい」と明言しなかった。(中略)
 
近藤氏は、製品ラインナップ上は「両ブランドで競合はほとんど無い」とするが、リコーのデジタルカメラ事業は見直しが必要であることも明らかにした。「ペンタックスと重複する部分については、考えていかなければならない」(近藤氏)。また近藤氏は、「リコーのカメラは、凄くこだわっているカメラ好きのメンバーが作っており、好きなものしか作らない。もう少し、ビジネスにしなければならないと思っている」とも述べた。
 
今回の案件については、「歴史のある話し。2年ほど前に私が鈴木社長に会いたいといってカメラ事業の話しをさせてもらった。『こんなものを作って欲しいよね』という話しをした」(近藤氏)。このときの“こんなもの”とは、「PENTAX Q」のようなものだったとのこと。近藤氏は、「PENTAX Qはいいカメラ。さすがに小さいものを作る技術があると感心した」と評価した。
 
買収のタイミングに関しては、「結婚と同じ。双方の状況がよいタイミングでないとそれに至らない。HOYAの中でしっかりとペンタックスが利益を出せるところに来ている。新しいミラーレスカメラ(Qのこと)が出るタイミングであるし、持参金を持ってきてもらったったようなものと考えている」(近藤氏)とした。ただ、Qの完成を待っていて今になったわけではないという。

ペンタックスのカメラ事業は、最初から売り払うつもりでしたからね。 サムスンがミラーレスを独自規格で始めちゃったんで、売る相手がなくなってましたから、リコーからの誘いは渡りに船だったでしょう。

買収先を不安にさせないためもあるかもしれませんが、ペンタックスよりリコーのデジカメ部門のリストラ(ラインナップの見直し含め)が始まりそうな雰囲気ですね。

真っ先に槍玉に挙げられそうなのが、GXRですね。 もう新しいカメラユニットは出ないんじゃないかしら。 A12 50mmマクロ買っておこうかな。
結局 GRだけしか残らないかもしれませんね。 残念ですが。

でもペンタックスのデジカメだって、セールスは褒められたものではありません。 新会社が量を追えば、2強のみならずソニー、パナソニックとも激突する訳で、死期を早めるだけのような気がします。
「Q」だって、コンデジと同じ大きさの撮像素子でレンズ交換式にする意味があるのかな? あれだったら、マイクロフォーサーズの方がいいよ。

という訳で、後から振り返って「あれは悪手だった」と残念がることのないようにお願いしたいですね。