世界で株価急落、欧米債務問題や景気懸念で不安心理が加速

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世界で株価急落、欧米債務問題や景気懸念で不安心理が加速 | Reuters

8日の世界の株式市場は、欧州と米国の債務問題の早期解決に対する悲観的見方の広がりや、景気の二番底に対する懸念で急落した。主要7カ国(G7)の財務相・中央銀行総裁による声明も市場の鎮静化には至らなかった。(中略)
 
投資家心理のさらなる悪化のきっかけとなったのは、5日スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が発表した米国債の格下げ。ユーロ圏の債務危機への懸念と、米経済の悪化が景気の二番底を招くとの懸念もこれに追い打ちをかけた。
 
市場では、欧米の政治面での障害が迅速な財政改革を阻むとの見方が広がっており、解決策の選択肢が限られて本格的な支援は期待できないとの悲観的見方が強い。

「失われた10年」で学んだのは、「”これが底だろう”と思っている間は、まだ下がる」ということです。 リーマン・ショック以降、「二番底はない」という人もいましたが、自分はあると思っていますし、三番底も来るでしょう。 五番底くらいまであっても不思議ではありません。

いろんな経済対策を打ったとしても、単なる時間稼ぎにしかなりません。 落ちるところまで落ちなければ、崩壊は止まらないのです。
「ソフトランディング」のための時間稼ぎがムダかは分かりませんが、「戦力の逐次投入」が愚行であることは歴史が証明済みです。


そんな緊迫した世界経済情勢をまったく感じさせないニュースも。

菅政権の「置物」、野田財務相が代表選出馬のために辞任するそうです: やまもといちろうBLOG(ブログ)

でもいま財務相を辞めるってのはなあ。野田佳彦財務相の、大臣というよりは経済を見る眼の問題なのかしらという気もしますが、周辺にずいぶん炊きつけられて、いま日本経済のみならず、世界全体がどういう局面に差し掛かっているのか、そういう中で、ただでさえ指導力皆無の政権において財務相が辞任することの意味はなんであるのか、分かっているのかなあと心配になります。おそらく、状況は相応に理解しておられるのでしょうが、ことの重要度を軽く見ているように感じるんですよね。
 
と、記事を書いている間にダウが500も下がっちゃって、こりゃ順調に拡大してきた世界経済の緩慢な死を間近に控えてシートベルトを締め直す状況なのかねえと感じる次第でございます、はい。

今日は35℃まで気温が上がるそうです。 有休なので、犬を洗ってプールにでも入りましょうかね。