どうして日本人は暴動一つ起こせないのか?

  • 投稿日:
  • by
  • カテゴリ:

発信箱:支持率ゼロからの出発=伊藤智永 - 毎日jp(毎日新聞)

欧州某国勤務から先日帰国の途についた役人が、問わず語りに言い残した。
 
「私の立場で言うべきではないけど、どうして日本人は暴動一つ起こさないんだろう。あんなに政治がメチャクチャな国の役所で仕事すると考えたら、気が重いよ」
 
アテネもロンドンもパリも、欧州人は気に食わなければ結構すぐに暴れる。日本人はヨソ者の物とり目的と思い込んでいるようだが、偏見である。大震災で被災者が礼儀正しく列を作って称賛されたのも、本当は「なぜそこまでおとなしい」とあきれていたのではないかと疑いたくなる。

よく「キレやすい人」というのがいますが、逆に「キレることが出来ない人」もいます。 怒り方というか、どのタイミングでスイッチを入れていいか分からないんですよね。

これだけ政治が機能不全に陥っても、大したデモも暴動も起きないのに、「韓国押しが過ぎる」との理由でテレビ局に抗議デモするんですから、(自分自身も含めて)この国は本当に平和ボケなんだと思います。

asahi.com(朝日新聞社):「未来を生きる君たちへ」 許しか報復か 選択迫る - 映画 - 映画・音楽・芸能

デンマークの田舎町。帰国したアントン医師は、2人の息子を連れて公園に出かける。そこでちょっとしたいさかいを仲裁したアントンは、相手の男にいきなりこづかれる。しかし、非暴力主義者の彼は抵抗しない。
 
彼の言動を見ながらサム・ペキンパー監督の「わらの犬」を思い出した。平和主義の学者が激しい陵辱を受け、暴力に目覚める物語。両者はインテリという点で共通する。生の暴力に直面した経験がなく、頭で考えた非暴力主義を墨守する。そのもろさが後にあからさまになる。
 
スサンネ・ビア監督はアントンと対称の位置にクリスチャンという少年を配する。アントンの長男の同級生だ。「非暴力は暴力を増幅する」という信条の持ち主で、いじめられていた長男を容赦ない暴力で救い出す。
 
クリスチャンには、そして見ている私たちにも、自分をこづいた男に仕返しをしないアントンは非常に歯がゆく映る。クリスチャンは、友人の父親に代わって過激な報復計画を立てる。

暴力とか暴動を推奨しているわけではありませんよ。 念のため。

太平洋戦争に突入していった過程については、内心で思っていることをキチンと表明しなかった日本国民の責任も、A級戦犯に問われた当時の指導者たちと同じくらいあるなと思います。
そして今もそれと同じような状況なんじゃないかと危惧しますね。