Ivy Bridge以降、PC向けAtomは終息 へ

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【後藤弘茂のWeekly海外ニュース】 Ivy BridgeとHaswellが1年置きに入れ替わるIntelのロードマップ

Intelは、このところ、PC市場でのAtomについては、ほとんど音なしの構えを取っている。製品のプロモートにも全く熱心ではなく、製品展開も意欲的ではない。現在は、Core i系ブランドのCPUによるUltrabookに注力しており、PC市場でのAtomには力が注がれていない。
 
Atom系コアは、Intelにとって諸刃の剣であり、既存PC市場のCPUを食ってしまうカニバライゼーション(共食い)の危険をはらんでいる。Intelはアナリスト向けカンファレンスの度に、カニバライゼーションが起こっていないことを強調しているが、そうした姿勢こそが、Intelがカニバライゼーションを恐れていることを示している。企業としては、より単価の高い製品へとユーザーを誘いたいのは当然だ。Intelは、顧客に対しては、Ivy Bridge以降の世代では、PC市場でのAtomをフェイドアウトさせて行くと説明しているという。実際には、すでにフェイドアウトしかかっていると言ってもいい。
 
Intelにとってそれでも問題がないのは、Ivy Bridge世代になると、ローエンド製品のダイサイズは、従来のAtom系製品のダイサイズに近づくからだ。コスト面で競争力があるIvy Bridgeがあれば、Atomを無理にPC市場に留める必要は薄くなる。
 
こうした状況で、Intelの大枠のCPU戦略は明瞭だ。PC市場はPC向けのハイパフォーマンスコア、非PCのモバイル市場はAtom系のローパワーコアと、棲み分けようとしている。Atom系を高パフォーマンスへと大きく発展させる路線ではない。

Inelの事情はわかるけど、Atomほど自宅サーバーに向いたCPUもなかったんで、大変残念ですね。
やっぱりN2800買おうかな。