東電「新深夜割引」 加入わずか110件 明日から開始

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東電、あすから新深夜割引 加入わずか110件… 節電と増収、外れた思惑 (産経新聞) - Yahoo!ニュース

東京電力が6月1日から家庭向けに導入する時間帯別料金「ピークシフトプラン」の申込件数が、今月28日現在で110件にとどまっていることが分かった。東電は8月上旬までに15万件の加入目標を掲げている。夏の午後の電気代を高くするかわり夜間を安くするメニューの新設で、料金値上げへの理解促進と、夏の電力需給緩和の“一石二鳥”をもくろんだが、思惑が外れた格好だ。(中略)
 
普及が進まない理由には、まず広報不足がある。東電にとっては、広告費も節減の対象。同プランについては、検針票とともに配布中の「料金値上げのお願い」の片隅に記載し、詳細はホームページに掲載するだけで「PRは顧客まかせ」(業界関係者)。東電が費用は負担するが、メーターの付け替えなどの手間もかかるのも、加入のハードルとなっている。
 
また、すでに似たような時間帯別料金プランがあり利用者から「新プランが得なのかよくわからない」という声も出ている。新プラン導入に伴い、既存の時間帯別の料金プラン「おトクなナイト10」は終了するが、割引対象時間が新プランに比べて前後1時間ずつ長い午後10時~翌午前8時。朝の身支度や就寝前のエアコン使用などでは、少しでも割引時間が長い方がいいという人も多い。6月末まで加入可能なため、ネット上で「こちらの方が使い勝手がいい」と駆け込み加入が呼びかけられるなど皮肉な状況となっている。

今日、系統連系のチェックに来た東電の方も、風当たりの強さをボヤいていました。 一般社員が悪いわけではないのにね。

自分は電気料金が2,3割上がることで原発が要らなくなるのなら、そっちの方がよっぽどいいです。
火力発電用の燃料調達にもっと工夫をしてほしいですが、燃料代が上がる分の電気代上昇はやむを得ないでしょう。


でもひとつ言いたいのは、現行の深夜割引はあり余る原発の発電力を前提にしているのですから、料金体系を見直すべきだということです。
割引してまで深夜に需要をシフトさせるよりは、深夜の余った電力で揚水した方がいいと思います。

コラム:7月からの東京電力値上げ案を検証する~夜間のピークシフトは6月までの現行プランの方が有利!?-家電Watch

ところで、「おトクなナイト10」のユーザーとして不満を感じるのは、夜間料金の値上げ幅の大きさだ。表8では、10.03円が12.38円になったというもので、23.43%の値上げとなっており、それほど目立つものではない。
 
だが、先ほどのように燃料費調整を考えて震災前と比較すると、7.60円から12.38円の値上げとなり、値上げ率でいうと62.89%増と、非常識ともいえるほどの値上げになっている。従来は原発によって余っていた電力だから安く提供していたが、状況が変わったから大幅な値上げをしたいというのが実際のところなのだろう。ただピークシフトを前面に打ち出すのであれば、ここまで極端な夜間電力の値上げはいかがなものかとも思う。
 
特に影響が大きいのは、エコキュートの設置などで夜間電力利用が必須のオール電化住宅。オール電化住宅用の契約である「電化上手」や「おトクなナイト8」の夜間電力の値上げ率を震災前と比較すると、いずれも66.39%と、ナイト10のそれをさらに上回る。電気料金の負担はズッシリと重くのしかかってきそうだ。

それでもまだ十分安いけどね。 いっそのこと深夜割引は廃止しましょう!
なんて言うと、エコキュートな人は涙目になっちゃいますけどね。