洗濯機は文化を表す

先日、義弟や義母と洗濯機の話になりました。

義弟が結婚して買ったのは当時出始めたドラム式洗濯乾燥機でしたが、洗濯物が多いと動かないなど評価は芳しくなかったです。
一方で、新築したときに義母に譲ったコンベンショナルな全自動洗濯機(自分が独身時代に購入したもの)は、未だに現役でよく働いてくれるということでした。

ウチもそろそろ10年経つので、次に買い換えるときはドラム式かなと思っていたのですが、どうなんでしょうね?

日本は洗濯機もガラパゴス? 日米欧で方式なぜ違う:日本経済新聞

欧州で主流なのは多数の小穴が開いたドラムが回転する「ドラム式」。ドラムの中の衣類などの洗濯物を持ち上げては水面に落下させ、たたき洗いする。一方、米国で主流なのが「かくはん式」(アジテーター式)。洗濯槽の底から垂直に突き出したかくはん翼が水をかき回す。
 
日本でおなじみなのは「渦巻き式」(パルセーター式)。羽根(パルセーター)が洗濯槽の底部で回転し、強い水流を起こす。
 
これら3つの方式が、日米欧で主流の洗濯機の構造であるとされる(ただ、最近では日本や米国でも「ドラム式」が普及しつつある)。日本の家電メーカーの技術力、営業力からすれば、「渦巻き式」の洗濯機を欧州や米国に積極的に輸出していてもよさそうに思うが、意外にも欧州や米国では日本の「渦巻き式」はほとんど見られないという。
 
やはり、それぞれの地域の歴史や風土、自然・住宅環境などに根付いた独自の洗濯文化が「輸出の壁」になっているためだ。(中略)
 
高温多湿な気候環境のもとで汗をかきやすく、清潔好きでせっかちな日本人は、少量でこまめに洗え、洗濯時間が短い「渦巻き式」を選択した。まとめ洗いや大物洗いに適した「かくはん式」は米国で普及した。水の硬度が最も高く、水を高温に熱して殺菌する習慣がある欧州では「ドラム式」が広がった。
 
「かくはん式」は洗濯機自体が大きく、洗濯の際の音も大きいが、米国では住宅が広く、設置場所は地下室が多いので、それほど気にならない。洗面所に設置する日本では、できるだけ騒音が少なく、大きさもコンパクトな「渦巻き式」が好まれる傾向があったようだ。欧州では節水型でたたき洗いができる「ドラム式」が受け入れられたというわけ。

日本列島は、水に恵まれているしね。 節水よりも時短や節電の方が優先順位は高いです。
洗濯物が傷みやすいことを除けば、やっぱり日本人には「渦巻き式」が適しているのかな?

でも、各社の洗濯機の仕様を比べてみると、「渦巻き式」より「ドラム式」の方が消費電力は少ないです。 うーむ。