日産、第1四半期は販売台数15%増

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日産、第1四半期は2割の営業減益に (レスポンス) - Yahoo!ニュース

日産自動車が7月26日発表した2013年3月期の第1四半期(4-6月期)連結業績は、営業利益が前年同期比20%減の1207億円、純利益が15%減の723億円と、いずれも減益となった。通期の業績予想は据え置いた。
 
第1四半期はグローバル販売が15%増の121万台と順調に伸び、売上高は3%増の2兆1364億円と増収になった。しかし、前年同期を上回る円高の進行や、原材料費の上昇、さらに北米を中心とした販売費の大幅増が収益を圧迫した。販売費は、北米の主力車種で6月にモデルチェンジした『アルティマ』が第1四半期ではモデル末期となり、販売奨励金がかさむなどで増大した。
 
会見した田川丈二執行役員は、第1四半期について「厳しいマクロ経済環境にもかかわらず、一定の業績を残すことができた」と評価した。日産は、通期では営業利益7000億円(前期比28%増)を予想している。田川氏は「第1四半期は通期見通しに沿った結果」とし、業績予想や1ドル82円としている想定レートの修正は見送った。

日産の決算発表って、わりと業界では遅いタイミングでやるような気がしていたんですが。 業績が良いと積極的になるのかね?
ただ台数ベースで15%増で、売上が3%しか伸びていないというのはなぜなんでしょう。

日産田川執行役員「今期の利益は下期偏重型」 (レスポンス) - Yahoo!ニュース

日産自動車が7月26日に発表した第1四半期(4-6月期)連結決算は、グローバル販売を15%伸ばしたにもかかわらず、営業利益が2割減の1207億円にとどまった。円高や原材料費の上昇、さらに販売費の増加という複合要因がのしかかっている。
 
とくに、営業利益の悪化要因で為替影響(257億円)の約3倍になったのが販売費の増加で、764億円にのぼった。田川丈二執行役員によると、このうち販売台数の増加によるものと、販売奨励金がそれぞれ約4割を占めたという。
 
販売拡大に伴う費用の増加は、ある意味健全な姿だが、奨励金も膨らんでしまった。北米などで主力車種がモデル末期となったほか、前年の同じ時期は東日本大震災の影響で在庫が薄く、奨励金も抑制されていたという事情がある。第1四半期は販売が正常化されたことで、むしろ奨励金が積み上がった。
 
日産の通期営業利益予想は7000億円(前期比28%増)であり、第1四半期の利益水準は進捗率が低レベルとなっている。ただ、田川氏は「今期の新モデルは第2四半期以降に集中する。販売奨励金も徐々に減るし、期初から上期は厳しく下期に利益が出ると見ていた。過去2年とは逆のパターン」とし、想定の範囲内との認識を示した。

減益はインセンティブ増で説明できますが、売上が微増なのは関係ありません。

日産自の4―6月期は増収減益、円高や販売費用の増加などで (ロイター) - Yahoo!ニュース

購買コストの削減や販売台数の増加、車種構成の改善などが増益要因となったものの、為替の円高が257億円、原材料価格とエネルギー費の上昇が186億円の減益要因となった。また、震災の影響による供給不足で昨年は低水準だった販売施策費が在庫レベルの回復と販売台数の増加などで上昇。抑制していた広告宣伝費も正常化し、販売費用全体で764億円のマイナス要因となった。
 
会見した田川丈二執行役員は、米国でモデル末期の車種が多く、販売費用がかさんだと説明。ただ、今後は主力車種の「アルティマ」「パスファインダー」「セントラ」などの新型車投入により、「米国でも販売経費の縮小が見込める」と語った。

北米市場でのインセンティブ合戦は相当のようです。 スバルは回避できているようですが。

同社最大の市場である中国では、経済成長の鈍化が懸念されている。日産自は中国の全体需要(乗用車と小型商用車)が8%増となる見通しを年初に立てていたが、田川執行役員は、現時点で5.3%にとどまっていると説明。その上で「5%もさらに下回る可能性がある」と述べた。ただ、日産自はこれまで市場を大きく上回るペースで販売を拡大しており、今後、全需がスローダウンしても会社目標の8%増については「達成に自信がある」という。
 
一方、日産自は今年度の欧州市場の全需が、わずかなマイナスになるとみていたが、市場では5─10%のマイナスになるという見方もでている。田川執行役員は「(全需は)われわれの当初の見方よりも下に行く可能性が高い」と述べた。日産自の販売も当初は前年比プラスとみていたが「やや厳しい」という。
 
13年3月期の連結営業利益予想は前年比28.2%増の7000億円で据え置いたほか、業績予想の前提となる想定為替レートについても1ドル=82円、1ユーロ=105円と変更しなかった。足元では1ドル=78円台、1ユーロ=94円台と円高で推移しており、想定と実際のレートにかい離はあるものの、田川執行役員は第1・四半期が終わったばかりであり、予想を見直す作業は行わなかったと述べた。
 
4─6月期の連結営業利益の通期予想に対する進ちょく率は17.2%にとどまっている。田川執行役員は、新車の投入が第2・四半期から始まるため、下期から販売面や収益面が好転してくると説明。その上で、4─6月期は「ほぼ計画に沿ったかたちで推移した」と述べた。

業績が伸びているときはいいのですが、鈍化、あるいは減少に転じたときに、昔の日産の悪癖(高い目標を掲げては未達になる)が出なければいいですけどね。

日産田川執行役員、国内販売「下期の新車効果でシェアを伸ばす」 (レスポンス) - Yahoo!ニュース

日産自動車は7月26日、2012年度第1四半期決算を発表した。その席上、田川丈二執行役員は国内市場について、「7月までの販売は確かにいいが、60%以上の伸びというのは普通ではない。補助金がなくなった下期以降大きく落ちる可能性がある」と述べた。
 
日産は第1四半期の国内販売台数を前年同期比19.5%増の14万1000台だったものの、シェアは11.2%と4ポイントも落とした。これは他社が補助金を狙って大攻勢をかけた結果といえるが、それにしても4ポイントも落としたのは異常だ。裏を返せば、日産にはそれだけ魅力的な車がなかったため、ということになる。
 
「第1四半期に『シーマ』や『キャラバン』を出したけれども、その効果は第2四半期以降に現れてくる。それにこれから『ノート』をはじめ、『ティーダラティオ』『シルフィ』などの新車がたくさん出てくる。そうすれば、昨年のようにシェアを伸ばしていけるのではないかと期待している」と田川執行役員は話した。

『ティーダラティオ』も『シルフィ』もセダンだしね。


【決算】日産は売上高2.6%増で営業利益19.7%減、「円高対策には海外の生産能力拡大が寄与」 - クルマ - Tech-On!

同社は今後、海外の生産能力を増強する方針である。例えば、50億人民元(約630億円相当)の投資を行い、2014年に中国の大連に新工場を建設する計画を発表している。これは、中国の北東部では日産初の工場となり、まずは年間15万台の生産能力を確保する。この工場は「2015年までに中国で200万台の販売台数を目指す上で重要な足がかりになる」(日産自動車 執行役員の田川丈二氏)。一方、ロシアでは2014年までにサンクトペテルブルグ工場の生産能力を倍増する。米国では、テネシー州デカードで、新工場のくわ入れ式を行っており、この工場では「インフィニティ」と「メルセデス・ベンツ」用の4気筒ガソリンエンジンを生産する。これらに加えて、メキシコとブラジルでも新工場を建設中である。

「兵站が伸びきっている」とは、リーマンショック前のトヨタ首脳の言葉でしたな。