薄れゆく「iPodへの愛着」はApple凋落の予感

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【iPhone 5分解 番外編】 初心を忘れたApple、薄れるこだわりの品質 - 電子部品 - Tech-On!

筆者は今回のOSの更新で、心待ちにしていた機能がある。iOS標準の音楽プレーヤー・アプリで、曲数が多いプレイリストを素早くスクロールする機能だ。「あの曲を聞きたい」と思った時に、リストを延々とスクロールせざるを得ないことがしょっちゅうあるからだ。iOS 6にこの機能がないのを知ってがっかりしたのには理由がある。Apple社製の別のアプリには、ずいぶん前からこの機能があるのである。(中略)
 
振り返ればiPodがあれほど大ヒットした理由は、使っていてワクワクできる製品だったからだろう。iOS6の音楽プレーヤーからはiPad版であれiPhone版であれ、あのワクワク感がなくなった気がする。その点では前進がないまま、いいのか悪いのか分からないデザイン面の変更ばかりがバージョンアップの主眼になってしまった。
 
ユーザーを楽しませる機能が枯渇したわけではないだろう。例えば聴き手の意表をついた音楽を再生する機能はもっと改善できるはずだ。iPodを特別な存在にしていた理由の1つは、楽曲のシャッフル機能の巧みさだった。その進化はここしばらく手つかずのように見える。(中略)
 
最初にiPhoneが登場した時、 iPodの機能を目当てに購入したユーザーは少なくなかっただろう。筆者もその1人だった。iOS6の音楽プレーヤー機能に当時の愛着を感じない理由は、iPodという呼び名がなくなってしまったからだけではない。今ではiPadの音楽プレーヤーを立ち上げることは滅多になくなってしまった。そうするだけの魅力を感じないからだ。iPhoneの音楽プレーヤーまで使わなくなる時が来るとしたら、その頃にはApple社は他社と変わらない普通の企業になっているはずだ。

自分は主にiTunesで音楽を聞いていますが、シャッフル機能は全く使ったことがありません。 自分の好きな曲を、好きな順番に聴きたいので。
意外性のある曲が聴きたいなら、ラジオでも聴いていた方がマシです。