バルミューダ寺尾社長「マイナスイオンの効果は確認できず」

バルミューダ、毎分1万リットルの強力な風を送る空気清浄機「JetClean」 - 家電Watch

寺尾社長によると、従来の空気清浄機に採用されているシロッコファンは、送風量や吸引力が弱いなどの欠点があったという
 
「世の中の空気清浄機を見回してみた時、いくつかの疑問が浮かびました。多くの空気清浄機は、何枚かのフィルターと、吸引と送風を担当する1個のシロッコファンで構成されています。
 
このシロッコファンは、吸引・送風ともバランスが取れているとされていますが、吸引力ではターボファンに、送風量では軸流ファンに劣ります。また、吸引方向と送風方向もチグハグです。GreenFanを作ってきた私達から見た場合、従来の空気清浄機の風で、部屋中の空気がキレイにできるのか。
 
もう1つが、マイナスイオン技術です。私達も今回興味を持って(イオン技術の研究に)取り組みましたが、開発期間の中では、確かな効果は確認できませんでした。日本の大手企業があれだけ力を入れている技術ですので、効かないことはないでしょう。でも効いたとして、浮遊している細菌を無効化したあとの残骸はどこへ行くのか。結局は、フィルターで取ることで、空気中から除去されることになる。最初からフィルターで取ればいいが、従来の空気清浄機では風が弱くてできない。だったら、それを可能とする気流を生み出せば良いじゃないか」(寺尾社長)

いいですねぇ。 シャープの技術者とガチンコで討論会とかやってもらいたいところです。

ところで「マイナスイオン」と「OHラジカル」の違いについては、ちゃんと分かって言ってるんだよね?

六畳間だと約23m3の体積があるらしいです。 1m3=1000Lですから、2.3万Lということですね。 毎分1万Lなら 2分20秒で六畳間の空気を浄化できることになります。
リビング・ダイニングだと14~20畳以上だったりしますから、これくらいの能力があった方がいい場合もあるでしょうね。

ただグリーンファン真下の横穴から吸い込む空気は360°フィルターを通ってないので、浄化されてる訳ではないんですよね。 意味がいまいち分かりません。

360°フィルターというと、いかにも全周から空気を吸いそうなイメージですが、筐体は側面の2方向しか取り入れ口がないようです。

そもそも部屋のど真ん中に空気清浄機を置ける家なんてそうそうありません。 毎分1万Lのエアフローが、室内空間にどんな影響を及ぼすのかも未知数です。 ペットの毛とかはどうなるんでしょうね?

クリーンルームだけでなく、実際の日本家庭の生活空間で有効な空気清浄機を作ってもらいたいですね。


家電-コラム-そこが知りたい家電の新技術-清浄性能にこだわったスウェーデンの空気清浄機「ブルーエア」とは――CEOインタビュー

――一方、日本の空気清浄機は、ブルーエアとは全く違ったアプローチで製品を作っています。たとえば、除菌・脱臭効果のあるイオンを放出するというのもその1つですが、それについてはどうお考えですか。
 
ウイルスやバクテリアを無力化させるというのは、確かに大事だと思いますが、イオンだけでそれらの働きを無にすることはできないと思います。私たちの製品は、花粉や室内のアレル物質に対する効果をアメリカのテストで証明済みです。日本で行なっている実証テストは、研究室の密閉された小さな箱の中で行なっていますよね。その中で、除菌効果があった、空気がきれいになったと言っても、それは実生活では無意味なことです。
 
私たちが実践しているテストは、アメリカの環境保護庁が行なっている製品テストで、実際の生活空間に近い環境で行なわれるものです。細かな規定のある厳しいテストですが、ブルーエアはそこで結果を出している。特にアメリカの市場においては、このテストで結果を出すことが非常に重要です。
 
事実、アメリカの消費者アンケートでも、高い評価を受けています。評価の高い空気清浄機トップ10の中に私たちの製品が3つ入っていました。一方、日本製の空気清浄機はトップ15の中にも入っていません。この結果が、製品の性能を表していると思います。
 
――なるほど。それではアメリカにおいてはイオン放出機能を搭載した空気清浄機というのは存在しないのですか?
 
いや、何年か前にはありました。アメリカの空気清浄機市場で大きなシェアを占めるメーカーが売り出して、一時は200万台近くを売り上げました。しかし、ある雑誌がイオンの有効性に疑問を持った記事を書いたところ、ユーザーからの問い合わせが相次いで、そのメーカーは結局倒産してしまったのです。

おそらく「JetClean」のライバルは、この「ブルーエア」でしょう。