「人口オーナス」は中国でも起きる

中国は「失われた20年」に突入した バブル崩壊で日本と同じ道をたどる理由

下の図を見てもらいたい。これは全人口に占める65歳以上人口の割合を示したものである。2010年の日本は22.7%だが、中国は8.2%に留まっている。しかし、今後、中国の高齢者人口割合は急速に上昇する。

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ここで、図の日本の線を25年ほど右に移動させると、中国の線に重なる。つまり、中国の高齢化の進行は日本より25年ほど遅れていることになる。
 
「なーんだ、ずいぶん先の話だな」と考える人はちょっと甘い。日本の25年前を思い出していただきたい。87年になるが、その頃、日本はバブル景気に酔っていた。しかし、直ぐに「失われた20年」に突入した。

簡単な目安でいうと、65歳以上の割合が10%を超えるあたりがターニングポイントなのかな?
中国は一人っ子政策の修正をもっと早くに行うべきだったんでしょうね。

中国にも「団塊の世代」がいるようです。

現在、中国の団塊世代は40代になっている。日本もバブルに踊った頃、団塊世代は40代であった。バブル景気と団塊の世代の年齢は関係がある。40代と言えば働き盛りである。働き盛りが多いから、当然のこととして経済が活性化する。また、それまでは社宅などに暮らしていても、40代になるとそろそろ自分の家が欲しくなる。それが不動産バブルを起こす。
 
なぜ、バブル崩壊の後に「失われた20年」に突入するのだろうか。その原因については既に多くのことが語られているが、一口で言えば、果断な改革ができないためだ。(中略)
 
現在の中国を変えるには、旧ソ連が崩壊したような、大きな変革が必要になる。そして、大きく政治を変えるには、天安門事件がそうであったように、都市部に住むインテリ層が立ち上がらなければならない。
 
しかし、現在、都市に住む中国のインテリ層は、過去20年ほど続いた好景気の中でそれなりの成功を収めて中産階級になってしまった。団塊世代の多くは奇跡の成長の中でそれなりの成功を収めて既得権益層になった。だから、彼らが第2の天安門事件を起こすことはない。

結局、中国でも団塊世代と「90后」世代の対立というカタチになっていくんでしょうかね?

今の中国は恒星が肥大化して超新星になったようなものです。 爆発したらブラックホールになっちゃうかもしれませんね。