リスク管理には草の根レベルの情報収集が不可決

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アルジェリア、なぜ人質救出ではなく軍事作戦に踏み切ったのか:日経ビジネスオンライン

これは日本政府に対しても言えることですが、こうした緊急事態が発生した時の情報収集のためのルートやネットワークができていないので、何かことが起きてから、私のところになども「何か情報はありませんか?」とか問い合わせが来るのですが、何か起きてからでは遅いのです。ネットワークとはそういうときに機能させるために普段からお金をかけて築いておかなくてはいけません。
 
例えば、アルジェリアもそうですが、少なくても邦人企業が多数進出しているような国であれば、リスクの高い場所であってもとにかく情報収集のための要員を派遣しておく。別に秘密のスパイ活動をするのではなく、現地で根を張ってそれぞれの地域の政府関係はもちろんのこと、メディアだとか有力なビジネスマンたちと関係を構築しておく。具体的には定期的に会って話を聞いたり、レポートを書いてもらうなどして、その費用を支払う。普段からそのような関係をつくっておけば、いざというときにも動いてくれます。
 
政府は今回の事件を受けてアフリカ諸国に防衛駐在官を増やすことを検討しているようです。もちろん防衛駐在官を増やすのはいいことですが、彼らはあくまで当該国の軍関係者からの情報収集しかできませんし、彼らの行動にはいろいろと制約がありますから、情報収集にも限界があります。ですから、それ以外にも民間を含めて幅広い情報が収集できる態勢を本気でつくっていかなくてはなりません。
 
アルジェリアにおける日揮のネットワークとその情報収集能力は、日本政府など比較にならないほど凄いはずです。それでもこのような事態に陥っていることを重く受け止める必要があります。北アフリカのイスラム系武装勢力の脅威は、もはや新たなフェーズにレベルアップしています。情報収集を含め新たな脅威に応じたセキュリティ体制の構築に官民を挙げて全力で取り組まなければなりません。

ほんともうゴルゴ13の世界だよね。 大変だわ。
中央即応集団でも対応できないんじゃないのかな? 「私服軍隊」が必要なのかも。

犠牲になられた方々のご冥福を、心よりお祈りいたします。