ソニーは人命に関わるリスクがある事業には着手しない?

企業戦略に振り回される技術者:日経ビジネスオンライン

実際のところ、ホンダ社内でリチウムイオン電池の研究開発に着手したのは1995年である。協業関係にあった日産とソニーの関係が悪化したことで、ソニーとの共同研究を立ち上げたのだった。最初は電気自動車用としての円筒型品の研究開発に取り組み始めた。筆者自身、ニッケル水素電池の開発を経験していたこともあり、リチウムイオン電池の性能に魅力を感じながらも、NaS電池と同様に安全性確立に向けた技術開発の難易度の高さも実感していた。
 
だが、ソニーとの協業はほどなく終わりを迎えた。1995年11月、福島県郡山市にある電池事業会社・ソニー・エナジー・テックのリチウムイオン電池製造ラインで火災事故が発生。消防の立ち入りや原因究明などで、ソニー側の開発責任者も対応に追われ、事故が終息するまでの数カ月間、車載用リチウムイオン電池の共同研究はいったん中断となった。
 
火災事故が終息した後、ソニーとの車載用リチウムイオン電池の研究開発プロジェクトは再開。だが、1998年秋口にソニー側の開発責任者が筆者を尋ねてきた。開口一番、「経営トップの判断で、ホンダとの共同研究はできなくなった。申し訳ない」と説明されたのだった。
 
筆者にとって研究プロジェクト中止の申し入れがあることは、寝耳に水。開発責任者に理由を尋ねると、「経営トップが『ソニーは人命に関わるリスクがある事業には着手しない』という判断を下したためです」との説明のみ。これにより、ソニーとの関係は終わったのだった。

1998年といえば5月に出井伸之氏がCo-CEOになってますね。
それだけ自社製品の信頼性に自信がないんでしょう。 ○○タイマーとか言われてましたもんね。

でもオリンパスに出資して医療事業に進出するとか言ってましたが、大丈夫なんでしょうかね?