習国家主席、張成沢粛正を知ったのは米国よりも後だった

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中国と韓国が北朝鮮を崩壊させる戦略に転換~石油の供給を停止:日経ビジネスオンライン

「北朝鮮崩壊後の処理を、米中で話し合いたい。核問題を解決するために、北朝鮮への原油供給をやめてほしい」
 
米政府は、北朝鮮のナンバー2だった張成沢(チャン・ソンテク)・国防委員会副委員長が粛正されたことを知り、北朝鮮崩壊は遠くないと判断した。バイデン副大統領は、この情報と判断を元に崩壊後の北朝鮮処理に言及したのだった。
 
ところが、習国家主席には張成沢粛正の情報が届いていなかった。会談後に、その事実を知らされた習国家主席は、外交当局に対して激怒したという。
 
バイデン副大統領は習国家主席に対して、「核開発を放棄して生き残るか、あるいは核開発を続けて崩壊するか」の選択を北朝鮮に迫るべきだ、と主張した。このために、原油の供給を中止するよう求めた。

ははは。 そりゃ面子を重視する中国からしたら、国辱以外の何ものでもなかっただろうね。

ただ、この先は笑い話では済まないかもしれません。

朝鮮半島を研究する専門家は、「中国は北朝鮮を決して見捨てない」と、説明してきた。また軍事問題の専門家も「北朝鮮は、中国にとって安全保障上の緩衝地帯だから、崩壊させない」と、説明している。ところが、中国は「北朝鮮が崩壊してもかまわない」との外交戦略に、方針を変えた。(中略)
 
南北統一を阻む最大の懸案は、在韓米軍の問題である。中国は、在韓米軍の撤退を求めている。朴大統領は、北朝鮮の脅威がなくなれば、在韓米軍が駐留する理由はなくなると説明。南北統一後に米軍は朝鮮半島から撤退するとの見通しを述べた。習国家主席は朴大統領に、統一韓国に関して、米国と在韓米軍撤退問題を協議するとの考えも明らかにしたという。
 
習近平国家主席の一連の言動は、中国が北朝鮮崩壊を視野に入れている事実を、物語る。それを裏付けるように、中国の主要銀行は昨年から北朝鮮へのドル送金を中止した。これは、アメリカの強い要請を受け入れたためであった。
 
北朝鮮は、中国に石油とドルを止められた。中国の対北政策のこの変化は、北朝鮮の「死」につながる。このため、北朝鮮は日本との関係改善に乗り出さざるを得なくなったのである。

んー、でも米国が本当に北朝鮮の崩壊を望んでいるかは怪しいところです。 核は放棄させたいけど、朝鮮半島が分断していた方が都合が良いのでは?
韓国が中国の属国になりつつあるのは、米国も認識しているでしょうし。

よしんば南北統一が成されたとしても、その後のコストは莫大なものになります。
日本としてはそんなもののツケをこちらに回されぬようにしないといけませんね。