日本滞在中の中国の風刺漫画家、当局の圧力で帰国を断念

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中国:風刺漫画家、帰国を断念 日本の良さネットで紹介 - 毎日新聞

知名度を生かして始めた日本や台湾の食品をネット販売するビジネスも順調に進み、扱う商品の拡大のために妻と共に3カ月のビザで今年5月に来日。異変が起きたのは7月末、旅が終盤に差し掛かった頃だった。王さんの微博アカウントが突然、封鎖された。数日後にはネット販売用のサイトも閉鎖された。公安当局から呼び出され、警告を受けたことはこれまでに何度もあったが、王さんは「これには緊張した。生計の道を閉ざす迫害だと感じた」と振り返る。
 
決定的だったのは帰国予定日の直前、共産党機関紙「人民日報」系のサイトに「親日、媚日(びにち)、漢奸(かんかん)(売国奴)」と王さんを名指しで批判するコラムが掲載され、多数のサイトに転載されたことだ。王さんが訪日期間中に、日本の憲法に基づく平和主義やマナーの良さなどをネット上で紹介したことに対しコラムは「軍国主義を美化し、日本を持ち上げ、中国をけなしている」とかみついた。さらに「関係部門は法に基づいて調査すべきだ」と犯罪容疑者扱いまでしていた。
 
中国では今年、人権派弁護士など中国政府に批判的な知識人が相次いで当局に拘束される事案が相次いでいる。王さんが「帰国すれば自分も拘束される」と判断したのは自然なことだった。現在は日本人の友人の手助けを受け、首都圏の大学の客員研究員として日本滞在を続けている。生活は不安定になったが、引き続き風刺画を通じて中国の現状を伝えていくつもりだ。

ある日突然、パブリック・エネミーと指弾されて帰国できなくなるなんて。
中国人はリアルにビッグブラザーの管理の下で生きている訳ですね。 お気の毒としか言いようがありません。