「小米のスマホが売れなくなってる!」 中国経済の変調

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もう逃げるしかない 中国ビジネス変調(ルポ迫真):日本経済新聞

4月末の週明けの早朝。日系電子部品メーカーが北京オフィスで東京と結んで開いたテレビ会議。日本人幹部らは中国人営業マンの報告に凍り付いた。小米による今年2度目の大がかりな部品納入の延期要請だった。「小米のスマホが売れなくなっている」。日本人幹部らは一様に落胆した。

需要一巡にはまだ早いような気もしますが、iPhone6で本家アップルに取られただけではないようです。

中国スマホ市場 アップルと小米が躍進 サムスンは50%減 | Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)

中国のスマホ市場を数年前から観察してきた者であれば、この数字は驚くべきものではない。出荷台数の成長率は毎年着実に減少しており、2013年前半には前年比120%だったものが、一年後には30%になり、直近では4%減となった。
 
「中国のスマホ市場は急速に飽和状態に向かっている」とIDC中国支社のKitty Fok氏は話す。(中略)
 
主な勝ち組はApple、Xiaomi、Huawei。iPhoneの出荷台数は、第一四半期で前年比62.1%増だった。XiaomiとHuaweiの出荷台数もそれぞれ42.3%、39.7%増えた。

それだけ売れてても計画はもっと野心的だったのでしょうね。

スマホが売れなくなってきているのに、クルマがこのまま売れ続けると考えるのも脳天気過ぎるように思います。 元記事に戻ると、

経営難に陥った工場に乗り込んで従業員を解雇する。沿海都市部の工場街ではこんな「撤退屋」が出没している。
 
「この会社の資産を買い取った。これからは俺の言うことを聞いてもらうぞ」。企業から工場や設備などの機械を100ドル(約1万2千円)程度の破格の価格で買い取り、地元政府への面倒な手続きも口利きで解決する。手数料や資産売却で暴利をむさぼる。
 
「高速成長時代の“遺産”を金を払ってでも手放したい」。そんな企業の思いを見透かしたように撤退屋が暗躍する。

ある意味、外国資本を追い出すための焦土作戦だったりしてね。
そのとき日本の自動車メーカーはどうするんだろう?