東電管内の今夏の最大電力、予測を100万kW以上も下回る

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電力供給サービス:夏の電力供給に太陽光と風力が貢献、東京電力の管内で377万kWに - スマートジャパン

今年は8月上旬に全国各地で猛烈な暑さになり、東京電力の管内では8月7日(金)に最高気温が37.0度に達した。前年の最高値を1.3度も上回り、平年と比べて6度も高かった。当然ながら家庭や企業の冷房需要が増加して、昼間の13時台に今夏の最大電力を記録した(図1)。
 
それでも4957万kW(キロワット)にとどまり、今夏の最大電力の予測(5090万kW)を100万kW以上も下回っている。当日の供給力は5371万kWを確保できていたために、需給率(需要に対する供給力の比率)は92.3%に収まった。しかも供給力は事前の予測値(5650万kW)と比べて279万kW少なくて済んでいる。
 
ここで注目すべきは供給力の内訳である。全体で5371万kWのうち、火力は3384万kWで63%に過ぎない(図2)。一部の火力発電所で補修による計画外の運転停止が発生したほか、需要が増えた時に出力を引き上げる予定だった火力発電所でも対応は不要だった。というのも、管内の太陽光と風力による発電設備からの受電分が想定を大きく上回って377万kWもあったからだ。

太陽光発電からの受電は昨年の2倍になったそうです。 東電管内についていえば、太陽光発電の受け入れ余地はまだまだたくさんありますね。

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震災前後の供給力を比較すると、過去5年間に電源構成が大きく変化した様子が明確にわかる。2010年には全体の2割近くを原子力が占めていたが、その分は2015年の需要が1000万kW以上も減少したことで相殺できている(図3)。
 
一方で火力発電はガス(LNG:液化天然ガス、LPG:液化石油ガス)と石炭が増えた代わりに石油が大幅に減って、合計すると震災の前後でも同程度の水準に収まった。節電による需要の減少と太陽光による供給力の増加で、原子力の運転停止分を問題なくカバーできている。

すごい図表だね。 揚水発電は原発稼働してなくてもちゃんと利用しているのね。

でも節電で減ったというよりも、太陽光発電で一般家庭での昼間の買電が減ったことで需要が下がったという気がします。