笑いを堪えきれなかった三菱自・益子会長

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三菱自・益子会長の笑顔は許されるのか:日経ビジネスオンライン

「この男は、なぜ笑顔など浮かべていられるのか」。それが、率直な感想だった。5月12日、燃費不正問題に揺れる三菱自動車が日産自動車と開いた記者会見。資本提携の発表後、日産のカルロス・ゴーン社長兼CEO(最高経営責任者)が握手を求めると、三菱自の益子修会長兼CEOはにこやかに笑顔で応じた。フラッシュを浴びる十数秒間、白い歯を見せ続けた。資本提携したからといって、燃費不正が帳消しになるワケではないのだが――。

マスメディアの論調は「一件落着」みたいですが、これで世間が忘れてくれると思ったら大間違いだと思いますけどね。

口ではなんと言っても、本心は顔に表れてしまうものですが、ここまであからさまだとね。

5月11日には、これまで判明していた軽自動車4車種での不正に加え、多目的スポーツ車(SUV)「RVR」でもデータをごまかしていた。同日の記者会見では原因や経緯を問う質問が相次いだが、益子氏らは「調査中」と言葉を濁すばかり。ヒートアップする記者会見の終盤。「こんな説明で消費者は納得すると思うのか」と聞かれると、益子氏も「歯切れが悪いのは確か。納得してもらえるとは思っていない」と認めていた。
 
益子氏ほどの経営者なら、これだけ神妙な顔つきを見せた翌日、うってかわって笑顔を見せるリスクは理解しているのではないか。前日の様子は芝居だったのかと疑われかねないからだ。それでも我慢できなかったのは、それだけ今回の資本提携が益子氏の悲願だったということなのだろう。

対する日産としては、軽自動車の供給元を確保して自社でフリーハンドできるというだけで、2370億円の価値はあると思います。

三菱との電撃提携で「ゴーン・マジック」再演?:日経ビジネスオンライン

三菱を救済するという、一見不合理に見える戦略が、実は考え抜かれた鮮やかな打ち手であることが分かるにつれ、筆者は冒頭で触れたように、背筋が寒くなるような思いを味わった。まさに常人の及ばぬところに、ゴーン氏の着眼点はあった。筆者が見落としていたのは、三菱自動車の技術力とは無関係のシナジー効果が、目をこらせば、実は多く存在するということだ。
 
即効性のあるシナジー効果は、三菱自動車の販売網を活用できることだろう。筆者も調べてみて驚いたのだが、三菱自動車の国内販売台数は日産の57万3000台(2015年度)に対して10万2000台と約1/6に過ぎないにもかかわらず、販売店の数は日産の約2100店舗に対して、三菱は約700店舗と、日産の1/3もある。単純に考えて、三菱の販売店1店舗当たりの販売台数は日産の半分ということになる。

いやいや。 販売店が多ければいいのなら自前で増やせばいいだけのこと。 むしろ日産はブルーとレッドの重複を解消するために統廃合をしてきたのでは?
三菱自の販売店にバッジを変えた日産車を並べて、日産販売店と同じ販売効率が期待できる訳でもないでしょう。

おそらく次期ミラージュはマーチのOEMになるだろうし、開発やり直しのRVRは中止になってジュークのOEMかな? 必然的に岡崎(名古屋製作所)やパジェロ製造は閉鎖になるのでしょうね。
んで10年くらい経ったら三菱自の販売店を日産に衣替えして、日本市場からは撤退という末路になりそうな気がします。

「アジアに強い三菱自」というのは半分は三菱商事の力ですが、これを日産が活用できるかどうかはまた別問題ですね。 新興国用のDATSUNブランドが上手く行ってない日産としては、MITSUBISHIブランドを使った方がいいという判断になるかもしれませんが。

今回の買収で、ゴーンの引退はかなり遠のいたような気がします。 それを期待していた人たちからすると失望は大きいんじゃないかな?