函館ツーリング(3日目・灯台巡り編)

ナビに目的地をセットして指示通りに走る。 八戸市街はごちゃごちゃして走りづらいのだけど、埠頭から八戸漁港を経て県道1号線へ。 ナビはいい仕事をしてくれた。

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いかにも漁港っぽい市街地が続くと思っていたら、急に荒涼とした風景に変わって意表を突かれる。

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14:34 目的地は鮫角灯台だったのだが、GoogleMapsのナビが「目的地に到着しました。お疲れさまでした!」と言ったのはココ。 どこに灯台があるの???

それよりあの石碑みたいなのは何だろう?

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滑りやすい地面と、海から吹き付ける風雨に耐えて近くまで行ってみたが、単なるコンクリの棒にしか見えない。 何なんだ一体...

ここまで来る手前に、八戸シーガルビューホテルと鮫角灯台の案内板があったので戻ってみる。

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14:40 鮫角灯台はもっと高台にあった。 ホテルの駐車場に停めて、ここからは徒歩で行けなければならないらしい。
遠目にチラッとでも見えれば、灯台を見たことにしてもいいんだけど...

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高低差があるわけでもないし、歩く距離は大したことはないのだけど、この泥濘はどうよ!? ゴム長靴を履いていなければ、たぶん行くのをやめてたと思う。 合羽のズボンの裾を持ち上げて歩く。 

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やっと到着。 さっさと写真撮って帰ろうと思ったのだが、右端に立っているおばちゃんが「どうぞどうぞ、夏休みで一般開放しておりますので観て行ってください」と言う。
参観灯台であっても基本的には登らない自分だが、おばさんの圧に押されて登ることに。

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螺旋階段をぐるぐる上って外に出ると、解説のおじさんが待っていた。 こんな天気にご苦労様です。
「あのトラックみたいなのは何ですか?」と尋ねたら、『あれは競走馬の牧場(タイヘイ牧場)です。トラックはかつて調教に使っていたのだけど維持管理が大変なので、今は仔馬の飼育だけ行い調教は北海道へ送ってやっている』とのこと。

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例のコンクリの棒も見える。 ということは、さっきあそこで振り返ったら鮫角灯台が見えたんだな。

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下に下りてきて展示室内の様子。

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鮫角灯台の説明パネル。

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東北の灯台。 このあと行く予定の灯台も載っている。

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確かに天気が良ければいいロケーションだよね。

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こんな天気&泥濘んだ道でも、ぽつりぽつりと観光客は来ていた。 みんなよくここまで歩いてくるね!
14:57 ナビに陸中黒埼灯台をセットして出発する。

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ナビはいったん八戸市街に戻ってR45を南下するルートを提示してきたが、せっかくなので海沿いの県道1号線を南下していく。
JR八戸線の陸奥白浜駅の近くには大きな砂浜が広がっていた。 看板に白浜海水浴場とあったので泳げるようだ。

「妻の神踏切」という名前の踏切を渡る。 八幡平にも「妻の神広場キャンプ場」というのがあるのだが、どういう由来なんだろう?

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15:10 「種差キャンプ場」という看板を見つけて停車する。

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見ればさっきまで続いてた荒涼とした風景が嘘のように、松林と美しい芝生が広がっている。 こんなところでキャンプが出来るの? いつか泊まってみたいものだ。
このちょっと先には種差海岸駅がある。 一帯は有名な観光地らしい。

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15:21 R45に合流。 ひたすら南へ向かって走る。
16:10 久慈市街のシェル 久慈中央給油所で給油。 ここも電子マネー非対応。 今回のツーリングではハズレが多い。

そろそろ焦り始める。 今夜のキャンプ場は宮古のキャンプ場を予約しているのだが、ここからまだ85km以上の距離がある。 目論見よりも1時間くらい遅れている。 というか宮古まで行けると考えたのが少々甘かったようだ。

16:37 4年前に泊まった玉川野営場の前を通過。 もしキャンプ場の予約をしてなかったら、日和ってここに泊まったかもしれない。

16:47 R4から下りて普代村の中心部へ。 県道44号線(陸中海岸シーサイドライン)に入る。 この風景、まるで親不知みたいだね。

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16:57 やっと黒崎園地に到着。 ここに陸中黒埼灯台がある。

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右に行くと黒崎オートキャンプ場がある。 灯台は左だ。

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駐車場まで下りてきた。 灯台はどこだ?

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これが北緯40度シンボル塔ですか、そうですか。

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戊辰戦争のころの砲台を復元したもの。 で?っていう...(※時間が押して気が立っています)

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カリヨンの鐘。 鳴らしてみたけどショボい音だった。 そもそもぜんぜんカリヨンじゃねーし。

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肝心の灯台は... マジか。

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上から見ただけで良しとしようかと思ったが、ここまで来たのだから階段を下ってみる。
どうしてわざわざ下ったところに建てたのか分からないが、ここでも標高は130mあるそうだ。

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しかし... 「灯台50選」に選ばれているというのに少々寂しい扱いだね。

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解説板もこの状態。 鮫角灯台との差は歴然だよね。
歴史的にも建築物としての価値としても見るべきものはなく、単に「北緯40度線上にあるから」という理由で選ばれたのかしら? ちょっと可哀想な気がする。

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国民宿舎くろさきの前にはバイクが何台も停まっていた。 黒崎オートキャンプ場に泊まって、ここのお風呂を借りることも出来るんだよね? ここに泊まることにすればよかったな。

なんて後悔している場合じゃない。 17:07 出発する。

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本当は4年前からどの程度変わったのか確かめながら走りたかったのだが、霧で白っちゃけてほとんど見えない。 雨で写真も撮れない。

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おまけに「復興道路」の名のもとにR45のバイパス道が建設中。 自動車専用道路なので原付は走れない。 ナビはバイパスを走る前提で考えているので、どんどん到着予想時刻が後ろずれしていく。

それでも 18:18に休暇村 宮古姉ヶ崎オートキャンプ場に到着。 本館のレセプションでキャンプ場の受付を行う。
こんな天気だから「キャンプ場は使えません」と言われたらどうしよう!? そのときは部屋借りて泊まっちゃおうか、などと考えていたのだがあっさり受付完了。

キャンプ場へ行くとオートキャンプの利用者が4、5組いた。 自分はフリーサイト(芝生)なのだが、一部雨で泥濘んでいる。
端の方のトイレに近い場所は荒れていなかったので、そこに設営した。 霧雨ではあるが、昨日の戸井で設営したときよりも量が多いので、テントを組み立てた後にペグダウンする方法で設営した。

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買い出しも何もしていないが、風呂の受付が20時までということだし、雨の中また買い出しに行くのは面倒だ。 どうせこの天気では煮炊きするのも難しい。
レセプションの横の売店でカップ麺程度は売っていたので、今夜はそれで我慢しよう。 セコマで買った「大きなおにぎり(鮭)」もあるしね!

出来るだけ長めに風呂に入り、売店でカップ麺やビールを買い込む。 いやいや、これでじゅうぶん十分! 何の問題もないよ。 明日は早起きしなくてもいいんだし。

結局、おにぎりとカップ焼きそばとポテチとビール2本を飲んでおしまい。 23時頃就寝。


本日の走行距離 326.0km(航走距離 112km含まず)
Google Earth用KMZファイル(戸井~宮古) → 20170818.kmz

最終日へ続く