エポックメイキングだった「砂漠の王者」NXR750

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「優しくて乗りやすい」砂漠のレーシングマシン|ダカールラリー|テクノロジー|Honda公式サイト

NXR750(以下「NXR」)はパリ〜ダカールラリー(以下「パリダカ」)に投入された4回の大会をすべて制覇し、パリダカの歴史に不滅の金字塔を打ち立てたマシンとして知られている。そこには独創的発想とそれを裏支えする数々の新技術が投入されている。
分かりやすい例を挙げれば、長距離を走るラリーレイドマシンとしては初めてフルカウリングと同等のボディカウリング形状の採用だろう。それまでゼッケンやヘッドライトにカウリングを装着したマシンは存在していたが、明確に車体をフルカバードするボディカウリングという概念をパリダカに持ち込んだのはNXRだ。
ライダーの疲労を軽減するウィンドプロテクション性はもちろんのこと、合理的な車体構成を形作ったそのボディデザインはライバルメーカーもこぞって採用。結果、パリダカでボディカウリングは定番装備となり、のちに量産車ではアドベンチャーモデルと呼ばれるスタイリングのルーツとなった。

耐久レースのRCB、RVF、GP500のNSRと並んで、NXRの名は特別ですね。