赤城山縦断(後編)

前編から続く

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畜産試験場交差点から県道4号に入る。 昔は有料道路だったらしいが、確かにそんな感じの道だ。 標高1,000mに差し掛かる頃から、路肩に残雪が目立つようになる。

エネルギー資料館前にて休憩。 4枚重ね着してる上半身はOKだが、ジーパンだけの下半身が冷える。 走りながらシャッターを押したデジカメをチェックしたら、電池切れで写っていなかった。

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気温は7℃。 そりゃ寒いはずだ。

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正面に見えるのが、赤城山の最高峰である黒檜山(1,828m)。

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このペイントの区間は路面が上下にうねっているのだが、いったい何の意味があるのだろう?

大沼は岸辺近くがまだ凍っていた。 榛名湖と同様に、冬はわかさぎ釣りが盛んらしい。

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ツーリング・マップルにも載ってる”いわな亭”に寄ろうかと思ったが、今回はパス。 バイクは他にも数台来ていたが、みな寒そうだった。 トイレに行ったあと、北側斜面の赤城道路を下っていく。

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R16~R20位のコーナーがつづら折りになった道だが、ブラインドが少なく走り易い。 しかし路肩や道路中央部に、冬の間にスリップ防止の為に撒かれた砂が堆積しており、気が抜けない。 ブレーキに注意すべし。

鷹ノ巣で左に折れ、県道251号(沼田赤城線)へ入る。 交通量が少なく、本来なら楽しめそうな道なのだが、砂の量は赤城道路よりもさらに多い。

下りの直線路に差し掛かると、前方に雪を頂いた山々が見えた。 方角的に、武尊山(2158m)ではないかと思う。 写真では分かり辛いが、肉眼ではとても綺麗に見えた。 こういう場合は、PLフィルターを使ってコントラストを上げるべきなんだな。

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元のコースに戻る為、二本松交差点で赤城西麓広域農道へと右折する。 だが、3kmほど行った所で、「これより林道、大型車通り抜け不可」の標識と共に急に道幅が狭くなる。 この道で間違いないハズだが不安になる。

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急に林が途切れたと思ったら、眼下には深い谷が! 下を流れるのは片品川だろう。

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道は斜面にへばりつくように走っている。 正丸峠のR299旧道を思い出すが、丈高い樹木がない分スリルは高い。 夜中に走りたくないところだ。

青木で無事に赤城道路に復帰して一安心。 このダムは薗原ダムといい、手前を走るのが県道62号(沼田大間々線)。 この向こうのR120や県道64号(平川沼田線)も面白そうだが、次の楽しみに取っておこう。

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県道62号を大間々方面に右折してすぐの日向南郷の集落に、まだ新しい感じの町営温泉があった。 ツーリング時はいつも着替えを持っているので、入浴したい衝動にかられたが、この後林道に行く予定だったのでパス。

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ツーリングマップル(2001年4月版)では「悪路」と書かれていた区間も、改良工事によってトンネル化されていた。 道路脇には旧道の痕跡が。 走りやすいけど、クネクネ度低下でちょっと単調。

根利で県道257号に左折。 小中新地林道から小中西山林道を抜けて、草木湖上流側のR122へ抜けようという魂胆だ。

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分岐点からしばらく行くと根利宿に入る。 写真の地点を真っ直ぐ行くと、営林署機械センターの敷地に入ってしまうので、引き返してくる。

左に曲がって橋を渡って右折し、川沿いの舗装路を2km近く進んでみたが、方向が違うような気がして再び引き返す。

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途中まで戻った所に橋があったので、そちらに進んでいくと、砂利道となり。 フンイキ的にヤバそうな感じだったので、三度引き返す。 時刻も16時近くになってしまい、日没までにR122へ抜けられるか微妙だったので、諦めて県道62号へ戻ることにした。

帰宅してからカシミール3DでGPSデータを確認したら、川沿いの舗装路が正解だった。 引き返した地点の少し先に右岸へ渡る橋があり、根利牧場の方へ抜けられるようだ。

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県道62号に戻って大間々方面へ走る。 ふとメーターを見ると、走行距離があと数キロで2万kmになるところだった。 メーターをチラチラ見ながら走り、ピッタリ2万kmで停止して記念撮影。

工事中の看板と共に、急に道が右に折れ道が細くなった。 しばらく行くと、渓流に掛かる細い橋があった。 クルマ同士がすれ違うことが出来ない橋だけど、周囲の自然と相まって昔の日本の風景をよく残しているように感じた。

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橋を渡り、左手の視界が開けた場所に出ると、先程の工事現場が見下ろせた。 橋はもうほとんど完成しており、そのままトンネルとなって足元を抜けるようだ。

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再び改良された道路に合流した所に、整備計画図が掲示されていた。 味気ないとも言えるけど、改良で対向車を気にせず走れるのはうれしい。 何より、旧道に入るクルマが減れば、より雰囲気を楽しみながら走ることもできるだろうし。

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R122に入ってすぐの所にある、道の駅やまびこでお土産用に生舞茸と”たらの芽”を購入。

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R122に入ってからは、大洗~那須~足尾ツーリングの際と同じルートで帰宅することになる。 大間々市街で県道73号(伊勢崎大間々線)に入り、伊勢崎ICへと向かう。 信号待ち中、なにか見覚えがある所だと思ったら、友人Hがガス欠でストップした場所だった。

道沿いにファーストフード屋があったら入ろうかと思ってたのだけど、郊外型ショッピングセンター内に1件あっただけで、あまり無いのね。

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帰りの高速は心配していた渋滞もなく、流れがスムースだった。 しかし、日没前から厚い雲に太陽が隠れてしまったおかげで、気温が下がってきてて超寒い。 たまらず上里SAにピットイン。

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ハラが減ったので、ヤキソバとコーヒーと”上州ネギミソまん”なるものを食べる。 注目の”ネギミソまん”の味は、「可もなく不可もなく」といったところ。 あまり印象に残らなかった。


東松山あたりで、エンジンに息つきを感じたので、リザーブに入れる。 あと20kmくらいなので、給油しなくても持つハズ。 出掛ける時に目一杯入れておいて正解だった。 関越を川越ICで降りて、R16のセルフで給油。 走行距離300kmで14.1Lだった。

遠乗りは約4ヶ月ぶりだったが、やはり楽しかった。 五月になれば、ほとんどの冬季閉鎖道路も解除されるので、今年もあちこち走りに行こうと思う。


本日の走行距離 303km
Google Earth用KMZファイル → 20020406.kmz