トヨタ恐るべし - 『下流社会』 三浦 展

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宇都宮出張中に買って読んでみました。 一晩で読める分量で、グラフとかも出てきますがそんな難しい話でもないので、サクッと読めました。

下流社会 新たな階層集団の出現
三浦 展
光文社 (2005/09/20)
売り上げランキング: 362
おすすめ度の平均: 3.02
5 下流と上流の違い
5 なってきた
3 社会の現状を理解する手がかりが得られる。

書評なんて書けないし、他にたくさんの人が書いているので、ポイントだけ。


まずはレクサスの件ですね。 いまミニバンとかファミリーカーを売って儲けている自動車メーカーは、10年後には韓国や中国のメーカーに駆逐されているかもしれません。 トヨタにとっても影響は甚大な訳で、レクサスの国内展開は納得できるものです。 若者がクルマにお金を使わなくなったのは、もう7~8年前からですしね。

面白いなと感じたのは、'97からの金融危機で山一證券などが倒産して以来、「いい大学出て、大企業に入るだけが幸せじゃない」みたいな風潮になりましたが、この本によると「(男性も女性も)いい大学を出て、いい会社に入らないと、”上”にはなれません」ということになってます。

女性同士の間での格差の拡大も興味深かったです。 20代後半に突入した女性はもう遅いですが、高校生から20歳くらいまでの女性は、自分のキャリア(=どういう層の人たちと知り合うチャンスを得るか)とパートナーの選択をよく考えた方がいいでしょう。

あと、「”自分らしさへの強いこだわり”=下流」という説。
自分はこの「自分らしさ」つーのが、思春期の頃からすごく胡散臭い概念に思えて、大嫌いでした。
大半の人が思ってる「自分らしさ」なんて、取るに足りない内容なんだよね。 幻想にしがみつかなきゃ生きて行けないのかもしれないけど、そんな枠取っ払って自分を無にして生きた方がいいんじゃないかと思います。
「自分らしさ」とか「本当の自分」とかホザいているヤツは、大嫌いです。


自分自身、面倒くさがりなので、興味ないことには極端に意欲が沸かないタイプです。 出世街道なんて興味ないし、”上”を目指す気持ちなんて物心ついた時からありません。 でも趣味とか仕事への意欲は、常に高く保ってます。 典型的な専門(技術)職タイプです。
コミュニケーションへの意欲は、独身時代は低かったですね。 結婚とバイク関係で、交友関係は広がったと思います。
オタクの人たちは、ピンポイントに意欲が高いので、全てに意欲が低い人に比べれば、まだマシなのかもしれませんね。

もし自分がいま中学・高校生で、この本を読んだとしたら、すごくチャンスだと思ったでしょう。
だって、ライバルの大半がやる気が無いんだから。 ということは最小限の努力で、「上の下」くらいのポジションに行ける可能性があるんだし。
というわけで、若い人、あるいは小さい子供を持つ親御さんは、ご一読を。