大本営発表

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日産中間決算:ゴーン社長体制下で初の営業減益…8年ぶり-企業:MSN毎日インタラクティブ

日産再建の指揮を執って以来、初めて中間期での営業減益を経験したゴーン社長だが、会見では強気の発言に終始し、「利益は通期でみるものだ。07年3月期決算は減益を見込んでいない。日産は再び最高益を生み出す」と言い切った。
 
中間期の販売不振は新車が1車種しかなかった特殊事情だとし、06年度下半期には9車種、07年度は11車種を投入すると表明した。こうした新車効果によって販売減少に歯止めをかけられるかは未知数だが、ゴーン社長は、08年度末までの世界販売420万台という中期目標は「完遂を目指す」と強調した。

SONYにも共通することなんだけど、マスコミからの「逆風」に強気に応対するのはいいんだけど、心配なのは経営トップがちゃんと問題点を正面から見据えて把握できているのか?ということなんだよね。

日産の場合、全世界的な販売不振は、単に「新車が1車種しかなかった特殊事情」じゃなくて、もっと根深い問題じゃないのか? というのがマスコミの見方。

日産:8年ぶり営業減益 失速、ゴーン流 必達目標で社内が疲弊-企業:MSN毎日インタラクティブ

ただ短期間での成果を問う「必達目標」経営は、中長期の視点での取り組みが大事な研究開発や事業などには不向きな「数字ありき」の側面がある。02~04年度の中期計画「日産180」でゴーン社長は、01年度末に比べ世界販売100万台増という目標を掲げ、新車を集中投入し、販売奨励金も増やしてしゃにむに達成させた。しかしその無理がたたり、販売が今も大きく落ち込み続ける後遺症を残した。
 
(中 略)
 
ゴーン改革もスタートから7年余。「必達目標」に追いまくられて、日産社内には疲弊感が漂っている、との見方が業界内にある。最近の業績悪化は、「必達目標」の手法に頼りすぎた結果のマイナス効果が噴出した、という側面が大きい。

永遠に勝ち続けられる人(企業)なんていないわけで、ある方法(この場合はコミットメント)で成功したとしても、いつかはその方法のネガが大きくなって”揺り戻し”が起きる。

第一、「下半期には9車種」とはいえOEM供給の「他社の軽」頼みで、自前は数量が期待できないスカイラインのみ(キャシュカイの発売は今期なのかな?)。 本当にコミットメントが達成できるのか疑問だ。

ゴーン社長、軽をもっと出さなければ | Response.

ゴーン社長が指摘している車種の拡充は、12月から始まるスズキからの新たなOEM調達だ。スズキが11月に発売する『セルボ』ベースの2BOX車となる。下期には世界での新車攻勢が始まるが、日本市場での自前の乗用車は11月投入の『スカイライン』のみ。しばらくは利幅も薄い軽のOEM依存が続く。

本当はルノーのCEOになった時点で、日産から大部分手を引いて日本人CEOにガス抜きさせればよかったんだけど、今の志賀COOは”単なるリモコン”みたいだからね。 現場から遠くなったゴーンに、都合の悪い情報が送られなくなったら、それはもう帝国の末期ということだ。