デトロイトスリーは破滅への道を歩むのか

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「米国ビッグスリー壊滅。次は……」(08/09/24) | NIKKEI NET 日経Ecolomy:連載コラム - 2010年に生き残るクルマ(舘内端)

米国ビッグスリーのトップ、ついこの間まで生産台数世界一の座を誇っていたGMが、6兆円の債務超過に陥りました。かつて経営を助けたいすゞ自動車に商用トラック部門の売却さえ持ちかけています。資金難に悩むGMには米国発の金融危機の影響も少なからずありそうです。創立100周年を迎えたGMにも陰りが見えてきたようです。
 
一方、フォードの経営も悪化、ジャガーやラウンドローバーという英国の高級車メーカーをインドのタタ自動車に売却、一時のM&Aの勢いはまったくありません。今度はボルボの乗用車部門の売却もささやかれるようになっています。最後の砦はマツダの売却でしょうか。
 
ダイムラーとの合併を解消したクライスラーは、格付けがトリプルC+と一段と資金調達が困難になっています。ビッグスリーが崩れるとすれば、クライスラーからかもしれません。

いっそGMはトヨタに救済を頼んでみては? 米国世論が怖いトヨタは断れないと思うよ。

マツダを売却するようになったら、いよいよフォードはお仕舞いでしょう。 といってマツダがフォードに出資というのも無理だろうし。 欧州フォード売却(!)なんてことだって、全くありえない話じゃない。

クライスラーは分離して以来、なんら新しい道を示せていないね。 タイムアップは近いのかもしれないな。

米GM<GM.N>、45億ドルの融資枠を全額利用へ | Reuters

米ゼネラル・モーターズ(GM)(GM.N: 株価, 企業情報, レポート)は19日、取引金融機関による45億ドルの有担保融資枠のうち残りの39億ドルを借り入れ、融資枠を全額利用すると発表した。資本市場が先行き不透明となるなか、事業再編に向けて財政面での高い柔軟性を維持する。
 
同社はまた、普通株2830万株を発行し、2009年6月に期限を迎える3億2200万ドルの債務を株式に変えたことも明らかにした。 
 
融資枠から借り入れる資金は、10月に返済期限を迎える7億5000万ドルの負債の返済に使われるほか、同社の部品子会社だったデルファイ(DPHIQ.PK: 株価, 企業情報, レポート)の再編支援に12億ドル以上を充てる予定。

米政府に要望していた公的支援はどうなったんでしょうか?
ともあれ最後のカード(?)を切って後がなくなった訳ですから、自力でなんとかするしかないですね。