米国 エコカー助成、1カ月で打ち切り

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米国 エコカー助成、1カ月で打ち切り(毎日新聞) - Yahoo!ニュース

助成金制度は、燃費の悪い中古車を下取りに出して低燃費の新車を購入する消費者に対し、政府が最大4500ドルを支給する内容。当初10億ドルの予算で9月末まで実施予定だったが、7月24日の導入からわずか1週間で当初予算を使い切り、20億ドルを追加投入していた。

追加した予算が使い切れないんじゃないかという記事も出ていましたが、どうやら大丈夫みたいですね。

米国、エコカー助成制度に失速の懸念:日経ビジネスオンライン

米政府は新車購入の第2波を期待して、20億ドルを追加投入した。しかし、買い替えの動きが鈍っていることから、今回の追加分がどれほどの期間で消化されるかについては、アナリストの見解が割れている。
 
ピパス氏は、20億ドルが新車50万台の購入分に相当するため、9月の第1週には使い切られると予測する。一方、米調査コンサルティング会社IHSグローバルインサイトの自動車部門アナリスト、ジョン・ウォルコノウィッツ氏は、10月、あるいは11月まで予算が残る可能性もあると見ている。

だいたい、一台あたりの助成金額が大きすぎるよね。 3500ドル(約33万円)か、4500ドル(約43万円)だよ? だからすぐに使い切ってしまうんだよ。

問題は今後です。

J・D・パワーによれば、助成制度がもたらした本当の意味での新規販売件数は、制度利用総数の2割にも満たないという。つまり、販売台数の8割は、いずれにせよ今年中には売れていただろうと、同社のゲーリー・ディルツ上級副社長(自動車部門担当)は話す。
 
これが本当なら、数カ月後に助成制度が終了すれば、自動車販売台数は反動で再び落ち込むことになりそうだ。

こういう助成制度を止めるときは、徐々に金額を減らしてフェードアウトさせるべきだと思いますけどね。


NIKKEI NET(日経ネット):米買い替え支援、トヨタが新車販売シェア首位に

米政府による低燃費車への買い替え支援制度を利用した新車の販売シェアで、トヨタ自動車が首位に立った。米運輸省がまとめた21日現在の利用状況では、トヨタのシェアが19.2%と、今月5日時点で首位だったゼネラル・モーターズ(GM)を逆転した。
 
7月24日に始まった政府の支援制度は今月24日で打ち切りになる予定。GMの販売シェアは5日時点の18.7%から21日に17.7%に減少。一方、トヨタは同期間に17.9%から19.2%に上昇した。21日現在の順位は3位がフォード・モーター(15%)、4位がホンダ(13.2%)。
 
同省によると、21日までに30億ドルの支援制度の財源のうち、20億ドル強が使われ、合計で48万9000台の新車が購入されたという。

米議会から「日本車優遇だ」と批判が出るのもムリないですね。