am/pm消滅し、コンビニ業界は3強時代へ

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Business Media 誠:会見詳報:am/pmはファミリーマートに転換――コンビニ業界は3強時代へ

債務超過に苦しむエーエム・ピーエム・ジャパンは、2月にローソンが145億円で買収することでいったん合意した。しかし、am/pmの商標権を持つ米エーエム・ピーエム・インターナショナルがブランド名の存続を求めたため、5月に破談していた。質疑応答では、交渉の経緯や今後のM&Aの方針などについての質問が投げかけられた。
 
――春にも青い看板のコンビニエンスチェーン(ローソン)が似たような話をされて失敗しましたが、その時にはam/pmのライセンス(商標権)の問題が障壁となりました。今回はライセンスの問題をどのように解決されたのでしょうか?
 
上田 ちまたでは青い看板のチェーンがライセンスの問題で交渉成立しなかったと言われています。しかし、私は先ほど申しましたように、「コンビニ同士の統合はワンブランドが基本だ」という考えのもと、関係者、特にエーエム・ピーエム・インターナショナルの方々と相当の時間をかけて水面下で話をしてきました。それについては、ブランド統合という形で合意に達したとご判断いただきたいと思います。

今回はなぜ商標権の問題がクリアできたんでしょうね?

ファミリーマート:am/pm買収 コンビニ再編加速へ 異業態と連携も - 毎日jp(毎日新聞)

コンビニエンスストア3位のファミリーマートは13日、同7位のエーエム・ピーエム・ジャパン(am/pm)を120億円で買収すると正式発表した。am/pmの親会社であるレックス・ホールディングスから全株を取得し、来年3月をめどに合併する。(中略)
 
am/pm(約1100店舗)は後発組で、東京の都心部や駅前など地価の高い一等地に積極的に出店を続けてきた。しかし、高コスト体質から情報化投資や商品力強化に手が回らず、2期連続で債務超過に陥るなど財務内容は悪化の一途をたどっている。
 
買収に先立ち、レックスがam/pmに対して増資を実施するが、それでもファミマのam/pm株取得額は1株1円とただ同然で、買収額は債務の肩代わり費用。am/pmの250以上の不採算店舗を閉鎖し、店舗名は「ファミリーマート」に一本化する。

ファミマが安く買ったというべきか、ローソンが損を掴まされず逃げたというべきか。

ファミマの筆頭株主で、事実上の親会社である伊藤忠商事は来春までに、東海地区に強い地盤を持つ大手スーパー、ユニーに資本参加した上で、PB商品の開発、中国などアジア市場への進出などに協力して取り組む。そこにam/pmが加わるメリットは大きい。
 
ユニー傘下には、サークルKサンクスがあり、am/pmを吸収するファミマとの協力関係が深まれば、業界トップのセブン-イレブンを超える勢力になる。イオングループのミニストップも、イオン、ローソン両社に出資する三菱商事を仲介役に連携が進む可能性があり、商社を軸に流通業界の再編が進む可能性が大きい。

ところで「スリーエフ」というコンビニもあるんですが、あれは南関東ローカルなんですね。