クランクベアリング抜きに挑戦

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続きです。

ケースとミッションの準備が整ったので、いよいよクランクシャフトのベアリング抜きです。

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二次側遠心のクランクシャフトはR側が長いのですが、ギリギリ大丈夫でした。
ベアリングを挟むように締め込むのですが、最初は締め付け力が足りずに、挟んでいるテーパー部分が負けてめくれ上がってしまいました。

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ベアリングが割れるんじゃないかと思うくらい締め上げてから、クランクシャフト先端を押すボルトを回転させていくと、いきなり「バキッ!」という音とともに一気にベアリングが外れました。 あーこわ。

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パーツクリーナーでクランクシャフトのベアリング挿入部を脱脂したあと、ケース側のベアリングに通します。 ここからが最大の難関です。

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横型エンジンのクランクシャフトR側先端には、M14X1.25のねじが切ってあります。

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しかし、ストレートのクランクインストールツールは、M10X1.25とM12X1.25のねじにしか対応していません。

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幸いインストールツールの袋ナットは、クランクシャフトにセットできます。

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ここでクランクインストールツールを自作している方の記事が役に立ちました。 ロックナットB(90231-198-000)は通常のロックナット(90231-087-010)に比べて外径が小さいので、袋ナットの内側にピッタリと収まります。

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注意しなければならないのは、インストールツールの力がクランクベアリング内輪の内輪に掛かるようにすることです。 クランクケースに押し当てると、外輪に力が加わってベアリングが使用不能になりますので、注意が必要です。

スペーサーは何でも構わないのですが、パイプレンチなどで咥えられるような形状の方がいいです。 自分は一次側遠心用ドライブギヤと何かのミッションギヤを重ねて使いました。
なぜインストールツールの外筒に回り止めの二面幅がないのか不思議です。

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ベアリングがクランクウェブにピッタリと密着しているかどうか、必ず確認します。 どうやら大丈夫そうです。

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ここまでくれば、あとはケースを閉じるだけです。 今回もケース合せ面にスレッドコンパウンドを塗ってみました。
何度もシフトチェンジして動作確認しましたが、大丈夫そうです。

今日の作業はここまでです。 続きは後ほど。