ガソリン不足は消費者の「買いだめ」のせい?

asahi.com(朝日新聞社):水やガソリン…首都圏で買いだめ 被災地に届かぬ恐れ - 社会

被災地以外の地域で、消費者が水や食料、ガソリンなどを必要以上に買う動きが出ているとして、政府は14日、各省庁の担当者を集めて物価担当官会議を開いた。便乗値上げは確認されなかったが、首都圏を中心に消費者の極端な「買いだめ」が起きていることが報告され、蓮舫消費者担当相は、冷静な対応をとるよう呼びかけた。
 
会議では、経済産業省の担当者がスーパー大手から聞き取ったデータを紹介。13~14日にかけて首都圏の店舗からの発注量は、水が通常の10倍、納豆が2~3倍、豆腐が1.7倍、牛乳が1.5倍にはね上がった。売上額だと、鶏肉が9倍、缶詰が3倍、大型ペットボトル飲料が1.8倍、コメ1.6倍に。食料品以外でもガスコンロの売り上げは6倍、自転車が3倍、マスクが2.5倍に上ったという。他の大手スーパーもおおむね同じ傾向だという。担当者は「一部の商品が品切れにならなければ、もっとふくらんだ可能性が高い」と指摘した。
 
東京都内のガソリンスタンドに客が殺到し、混乱した例も報告された。経産省の説明では、原油は国や民間企業の備蓄などで約200日分の在庫がある。6製油所が震災で稼働停止となり、国内の精製能力はいつもの70%に落ちたが、うち3製油所は今週から来週にかけて復旧できる見通しで、十分な供給量を確保できるとしている。(中略)
 
日本消費生活アドバイザー・コンサルタント協会の宮本一子常任顧問は「消費者は、自分だけ良ければという意識を自粛してほしい。買い占めをしないといった、身の回りでできることをすることから、復興は始まる」と指摘する。

酷い書き方だね。 まるで首都圏の消費者が私欲のために買い占めをしているみたいだ。

asahi.com(朝日新聞社):ガソリン不足に複合要因 輸送路寸断・買いだめ… - 社会

ガソリン不足が、被災地から首都圏など他地域にも広がった。震災による製油所の操業停止に加え、緊急車両への優先供給や輸送手段の欠落、消費者の買いだめ、といった要因が重なった。石油業界は、「しばらく必要最低限の給油にして欲しい」と消費者に呼びかけている。
 
業界関係者によると、製油所の操業停止や点検で石油製品の出荷は通常より、ざっと2割減という状況にある。東北地方では、太平洋岸の港湾施設が破壊されたことで、日本海側の油槽所からのタンクローリー輸送を図っている。輸送路は寸断され「現地まで十数時間」という状況だ。
 
さらに「被災地の人命救助、復興に必要な供給を最優先」(出光興産)で、一般消費者への供給にも影響している。消費者も買いだめに走りがちで、首都圏では、距離的に近い製油所の火災状況をテレビなどで見た消費者が、ガソリンスタンドに走ったとみられる。
 
このため、14日朝の東京都や千葉県のガソリンスタンドには給油を求める車が列をなし、在庫ゼロになる店があちこちで現れた。ただ、「輸出用の石油製品を振り向ける」(JX日鉱日石エネルギー)などの対応が始まっており、業界は沈静化に期待をかけている。

埼玉南部はもうどこのGSもガソリンがないです。 昨日までは行列して待っている光景も見えましたが、今日はもう閉まっているから行列もないです。

買いだめといっても、自分のクルマの燃料タンク以上には買えないからね。 クルマがないと通勤も生活も出来ない人もいるから、敏感になるのは仕方ないと思うよ。
食料品や水に関しても、普段から保存食などを備蓄しておけばよかったんだけど、それを怠っていたので慌てて買いに走っただけです。 準備不足だったのは認めますが、それを「買い占め」と言われても困るよね。

元の記事に戻りますが、

実際、大手スーパーでは東京都内の一部の店で、食パンやペットボトルの飲料水、缶詰など多くの商品が棚から消えた。雑貨販売大手では、懐中電灯やヘルメットなどが多くの店で売り切れ状態。メーカーが被災地に優先的に送っているので、商品が補充される見通しは立っていないという。鉄道がとまって帰宅困難者が多数出たことから、自転車の利便性が注目され、自転車販売大手によると、都内の多くの店で一時的に在庫が少なくなっている。

原付は燃費がいいですが、燃料タンクが小さいのが困りものです。 自分もあと一週間この状態が続けばガス欠です。
かといって電車通勤できるかといえば、定時運行どころかいつ不通になってもおかしくないですしね。

明日は有休なので、乗らなくなって朽ち果てている自転車を復活できないか、診てみようと思っています。 それくらいガソリンが逼迫しているんです。