マツダの11年3月期当期損益は600億円の赤字、無配に転落

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マツダの11年3月期当期損益は600億円の赤字、無配に転落 (ロイター) - Yahoo!ニュース

マツダ<7261.T>は28日、2011年3月期の連結当期損益は600億円の赤字になったと発表した。東日本大震災の損害や北米事業の損失見込み額を特別損失として計上したほか、繰延税金資産の一部取り崩しを行ったことで、大幅赤字となった。
 
この結果、年間配当は無配(前期は3円)となる。
 
山内孝社長兼CEOは決算説明会で「震災による一過性のこと。事業パフォーマンスには何ら揺るぎはない」と述べ、中期成長のコミットメントを変えるものではないとした。
 
2012年3月期の業績予想は、サプライチェーン回復の見通しが立たないことから、公表を見送った。トムソン・ロイター・エスティメーツによる主要アナリスト13人の今期連結営業損益の予測平均値は98億円の赤字となっている。12年3月期の業績については「カギは生産台数と操業度」(山内社長)と指摘した。(中略)
 
11年3月期の連結売上高は前年比7.5%増の2兆3256億円、営業利益は同2.5倍の238億円になった。トムソン・ロイター・エスティメーツによると、東日本大震災発生後に予想を修正した主要アナリスト13人の営業利益予測平均値は141億円で、実績はこれを上回った。会社側予想は250億円だった。
 
需要減の日本や欧州を除き、販売は順調に推移。グローバル販売台数は、前年比7%増加の127万3000台となった。利益面では、コスト削減も寄与した。震災の影響により、11年3月期の国内生産台数は4万6000台減少したという。
 
一方、特別損失として、北米事業の関連損失引当金繰入額85億円や震災による損害52億円を計上。震災により12年3月期以降の業績への影響が不透明なことから、繰延税金資産の一部566億9700万円を取り崩したことも加わり、当期損益は600億円の赤字(前期は64億円の赤字)へと、赤字幅は大きく膨らんだ。

なんで赤字になってまで繰延税金資産の一部取り崩しを実施したのかというと、震災の影響でキャッシュフローに不安があるからでしょう。
売りたくても部品がなくてクルマが作れない状況というのは、自動車メーカーとしては本当に大変です。
これから各メーカーで、さまざまな利益対応措置が取られると思います。