管首相、「原子炉冷温停止まで辞めない」

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asahi.com(朝日新聞社):辞任は秋以降、首相示唆 「原子炉冷温停止めど」示す - 政治

菅直人首相は2日夜、首相官邸で記者会見を開き、自らの辞任時期について、早くとも今秋以降になるとの見通しを示した。東京電力福島第一原子力発電所の事故の収束まで、首相として見届ける考えを明らかにした。一方、野党が提出した内閣不信任決議案は同日午後の衆院本会議で民主党などの反対多数で否決された。賛成する構えだった民主党の小沢一郎元代表は本会議を欠席して造反したが、党執行部は党内の反発に配慮。当初検討した除籍(除名)処分を見送った。
 
首相は会見で辞任時期について「(原子炉が)冷温停止となり、放射性物質がほぼ出なくなるところまで持っていくために全力を挙げるのが、私の責任だ」と語った。
 
東京電力は事故収束に向けた工程表で、今年10月~来年1月に原子炉を100度未満の安定状態に保つ「冷温停止」にし、放射性物質の放出を大幅に抑える見通しを明らかにしている。首相の会見での発言は、退陣時期をこのタイミングに合わせている姿勢を示したものだ。

東電の工程表通りに進むなんて誰も思っていないでしょう。 10年とは言わないけど、放射性物質の陸海空への放出がなくなるまで、少なくとも2,3年はかかるんじゃないかな。 つまりは辞める気はないと言っているようなものです。

内閣不信任案:退陣時期 残る火種、2次補正の扱い焦点 - 毎日jp(毎日新聞)

「鳩山由紀夫前首相とは文章に書かれた以外のやり取りは一切ない」。菅首相は2日夜の記者会見でこう言い切った。鳩山氏は首相との確認文書に明記した「復興基本法案の成立」や「第2次補正予算案の早期編成にめどをつけること」が首相退陣の条件だと主張しているが、首相はこれを事実上、否定した。
 
首相が退陣の意向を表明した2日の民主党代議士会後、岡田克也幹事長も「復興のめどがついたら(退陣する)。首相の言葉通りだ。(確認文書が退陣の)条件になっているわけではない」と明言。これを報道陣から聞いた鳩山氏は「菅首相との確認事項だ。執行部が平然とうそをつくようであれば、また対応は変わってくる」と怒りをあらわにした。
 
鳩山氏は「2次補正は6月いっぱいくらいに中身が決まる、すなわち、めどが立つ状況が出てくるのではないか」と述べ、1カ月後の早期退陣を求める考えも示した。
 
これに対し、首相は記者会見で政権の延命に執念をみせたが、今後、2次補正や特例公債法案を成立させようとすれば、野党側がその引き換えに首相の退陣を求めてくるのは確実だ。さらに3次補正や12年度予算案の編成、消費税引き上げを含む税と社会保障の一体改革などに取り組むためには、与野党の協力態勢を構築する必要がある。
 
自民党は首相の退陣に加え、民主党が09年衆院選マニフェストに掲げた4K(子ども手当、高速道路無料化、高校無償化、農家の戸別所得補償)の見直しを協力の条件としている。マニフェストの見直しに反対する小沢グループが党内に残ることになり、「自民党との連携か、党内融和か」の二者択一を迫られる状況は今後も続く。

とはいえ管は勝ったつもりでいるのかもしれないけど、ねじれ国会の状況は変わらないです。 内閣不信任案は同一会期中に1度しか提出できないので、会期を大幅延長するつもりのようですが、このまま辞めなければ参院で問責決議が出て、予算関連法案は成立しないでしょう。

管が首相の座にしがみついているのは、意地だけでしょう。 その結果、国益を損なっているのがわからないのかね?