あいまいな「確認文書」 作成は北沢と平野

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首相退陣表明:分裂回避へ「確認」あいまい - 毎日jp(毎日新聞)

こうした事態になった原因は「確認事項」の作成過程にある。文案は北沢俊美防衛相と平野博文元官房長官が練り上げた。北沢氏は民主党政権発足時から同一閣僚を続けている唯一の存在で、首相は政変の節目で相談するなど絶大な信頼を寄せる。平野氏は鳩山グループの幹部で、鳩山氏の側近中の側近だ。
 
両氏は文言をあえてあいまいにした。日付も署名欄もない。具体的な中身も「第2次補正予算の早期編成のめどをつけること」などとぼかした。これは首相と鳩山氏の会談がこじれないようにする知恵だった。
 
文案を提示された鳩山氏は「辞任という文言を入れてほしい」と注文したが、平野氏は「退陣の条件についての文書なんだから言わずもがなです」と応じなかった。
 
平野氏が水面下で動くきっかけは、1日午後8時から国会近くのホテルで開いた鳩山グループの会合だ。別のホテルで小沢一郎元代表が71人を集め、内閣不信任決議案の賛成に向けた「決起会合」を開いており、連動する動きのはずだった。
 
しかし、「賛成しか選択肢はない」と訴える鳩山氏に対し、囲んだ22人の大半が「野党が出した不信任に大義はない」などと表明。大谷信盛氏は「賛成する時は議員を辞める時だ」とまで言い、中山義活経済産業政務官が「否決すべきだ」と直言すると、鳩山氏は目をそらした。
 
3時間に及んだ会合で、鳩山氏に同調したのは、松野頼久、川内博史両氏だけだ。
 
すでに不信任案への賛成を明言し、引くに引けない鳩山氏は窮地に陥る。北沢氏と連絡を取る平野氏にとって鳩山氏を救う環境整備が大きな課題であり、首相にとって都合の良い「あいまいさ」に乗るしかなかった。

結局、国難に立ち向かうとかの大義ではなく、どんな手を使ってでもいいから事態を収拾したいというだけの合意だった訳です。
かつて自民党に対して「密室政治」と批判していた民主党ですが、これを「密室政治」と呼ばずになんと言うべきでしょうか。

覚書まとめた北沢氏ら「退陣を前提としたもの」 : 政治 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

菅首相は3日の参院予算委で、「東日本大震災や東京電力福島第一原子力発電所事故に対して一定のメドがついた段階だ」と述べ、改めて早期辞任を否定した。
 
鳩山氏との会談で「退陣」という言葉が出たかどうかについては「約束にはなっていない」と強調し、「私の認識は岡田幹事長と一緒だ」とも述べ、退陣の時期を「区切っていない」とする岡田氏の主張が正しいとの考えを示した。
 
ただ、首相と鳩山氏が交わした「覚書」をまとめた北沢防衛相と平野博文元官房長官は3日、それぞれ「退陣を前提としたものだ」との認識を示した。平野氏は同日の記者会見で、「2次補正は1か月もあれば出来る。(原発対応は前提条件では)全くない」と述べ、鳩山氏を援護した。

北沢防衛相もそう思っていたというんだから、そうなんでしょう。
「覚書」に書いてある内容なんてやって当たり前の項目であって、それをわざわざああやって文書として残すのは、それが辞任の条件だからでしょ?

菅直人弁理士として働いていたこともあるのですが、弁理士って「読みにくく理解しづらい、どうとでもとれるような文章」を作るのが仕事なんですよ。 自分も特許をいくつか持っていますが、彼らの書いてきた文章は何が言いたいのかさっぱりわかりません。

枝野や仙谷など弁護士出身の政治家が、言質を取られないように回りくどい言い方をすると批判されますが、弁理士出身の政治家はもっと酷いですね。