日産片桐副社長、「明確な2位の獲得」が目標

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日産片桐副社長、国内販売シェア「2割はとりたい」 | レスポンス (ビジネス、国内マーケットのニュース)

日産自動車の片桐隆夫副社長は7日、国内の新車販売で2割のシェアを確保したいとの考えを明らかにした。片桐副社長は同日開いた国内販売事業説明会後、一部報道陣に対し語った。
 
日産ではこれまで国内のシェアに関して2013年度に15%にまで引き上げることを目標として打ち出していた。今回の国内販売事業説明会で片桐副社長は、時期や具体的な数値は示さなかったものの、更なる目標として「明確な2位の獲得」を掲げた。
 
片桐副社長は説明会後、明確な2位になるにはどのくらいのシェアが必要かと報道陣から問われ、「2割はとりたい。時期や方策はおいといて、それくらいあると絶対的なのではないか。今13%とか14%でみんな並んでいるので」と述べた。
 
日産の2010年度の国内販売台数は60万202台で、シェアは前年度から0.1ポイント上昇し13.0%だった。また今年1月から7月までの累計販売台数は33万1909台で、シェアは14.5%となっている。

昔は登録車と届出車(軽)は分けて考えていたものですが、軽のシェアが1/3を超えるようになってきたので、合算して評価することが多いですね。
そういう意味では、日産、ホンダ、ダイハツ、スズキが2位争いで団子になっていると考えることもできます。

昔の日産は「明確な2位」でしたから、それを目標にするのは当然です。 でも他社も指をくわえて見ていることはないでしょうし、ただでさえ縮小傾向の市場がますます競争激化しそうです。

日産西川副社長、100万台維持へ日本市場向け3割増 (レスポンス) - Yahoo!ニュース

日産自動車の西川廣人副社長は7日、横浜市のグローバル本社で日本事業に関してメディア各社の取材に応じ、国内生産100万台を維持するため、日本市場向けの車両台数を現状より3割程度増やす方針を示した。
 
日産の国内生産は2010年度実績で107万台であり、このうち46万台が日本向け(他社へのOEM供給含む)、61万台が輸出だった。西川副社長は「中長期に日本向けを60万台規模に増やし、輸出についても40万~60万台程度を確保する」と述べた。
 
60万台への拡大は日産車の国内販売シェアを拡張させるとともに、他社向けOEMの増強などで実現したい意向。三菱自動車と準備している軽自動車の共同生産分は三菱の工場で生産するため、このカウントからは除外している。

かつてはホンダも輸出比率が8割近かったですが、リーマンショック以降は4割を切るまで落としています。 現地工場の稼働率を維持するためですが、採算性の問題もあったのでしょう。
日産は海外で絶好調なので、いまは輸出でカバーしていますが、今の為替水準では厳しいでしょう。

「国内生産規模を維持するためにシェアアップ」というのはどのメーカーも考えることですが、それが難しいから実現できていないのです。 無理な拡販で一時的に達成できたとしても、すぐにその反動が表れるのは、ホンダの「チャレンジ80」や日産「180」で明らかです。
日産がどのようにしてシェアアップを図るのか、興味深いですね。