ロシアの没落は止まらない?

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ロシアの没落は、もう止まらない | 中原圭介の未来予想図 | 東洋経済オンライン | 新世代リーダーのためのビジネスサイト

ロシア国民が、2000年から続くプーチン体制を消極的であれ支持してきたのは、1998年に起きたルーブル暴落と国債デフォルトによって、ロシア経済がどん底まで落ちたトラウマから逃れられないからです。当時の貧乏な生活を耐えた苦しみを考えれば、国民の自由が強権で抑圧されるような政治でも、経済さえうまくいけばそれでいいと我慢してきたのです。
 
しかしながら、資源輸出に頼るロシア経済にはすでに2013年の時点で暗雲が垂れこめてきていました。詳しくは2013年6月20日のコラム「シェール革命に翻弄される国々」を参考にしていただきたいのですが、シェール革命を発端としたアメリカのエネルギー供給増加によって、世界中でエネルギー玉突き現象が起こり、ロシア産のエネルギーが市場から弾き出されるケースが散見されていたからです。
 
そういった影響もあってか、2013年の前半ではすでに実質GDPの成長率が陰りを見せ始めていましたし、国内の景気を見るうえで重要な目安となる自動車販売も低迷していたのです。ロシア国内の自動車販売は2010年から前年同月比で平均10%超の伸びをみせていたのですが、2013年3月以降は、前年同月比でマイナス続きのトレンドとなっています。

日本の自動車メーカー大手5社で、ロシアに生産拠点を持ってないのはホンダだけですが、今となっては作らなくて良かったのかも。

日産ゴーン氏、ルーブル安が続くならロシアで値上げしていく (Bloomberg) - Yahoo!ニュース BUSINESS

日産自動車のカルロス・ゴーン最高経営責任者(CEO)はロシアでの事業について、ルーブル安が続くなら、値上げしていく考えを示した。
ゴーン氏は19日に横浜市内で、ロシアで一部のモデルについて、注文を受けることを控えたと記者団に明らかにした。
資源輸出で稼いできたロシアでは、ウクライナ問題をめぐる経済制裁や原油価格が下落する中、通貨のルーブルが大幅に下落している。プーチン大統領は、最悪シナリオで現状が2年ぐらい続くこともあり得ると述べている。そのロシアで日産・ルノー連合は現地のアフトワズと協力関係にある。
日産・ルノー・アフトワズはロシア市場で30%台半ばのシェアを占めており、ゴーン氏は2016年までに40%を目指していると話した。
日産はロシアで販売する車両の7割を現地生産化しており、16年までに9割へ引き上げる計画だ。

事実上、ロシアへのCBUはストップでしょうね。 全ての部品を現調できるなら現地生産で対応できますが、それは無理な相談なので大変です。