バイクで日本一周したらエライのか?

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先日、とあるバイク系YouTuberの『「バイク日本一周」する意味は?』という動画を観ました。
愚問ではあるんですが、ちょっと考えてみましょう。

そのYouTuberは「は?そんなの遊んでただけだろ?」「時間とお金があれば誰だってできる」「オレに言わせれば、三泊四日でハワイ旅行に行ってきたのと同じレベル」と宣っていました。
まあYouTuberというのは当たり障りのないことを言っても商売にならないので、賛否両論になるようなことを言って炎上上等でなければやっていけませんからね。

もし自分が「バイクで日本一周した」という人に会ったら「すごいね!」とは思います。 やっぱり当たり障りがないとつまらないですねw
自分は最長でも2週間程度のツーリングしか経験がありませんが、1ヶ月とかそれ以上の数ヶ月にわたってツーリングを続けるというのは、それだけで尊敬すべきと思います。

なぜなら期間が長くなると、非日常で楽しかったはずのツーリングが日常の労役になるんです。
朝起きて朝食食べて撤収して、300kmくらい走って、またテント張って風呂入って買い出しして、晩飯食って寝て、翌日もまた同じ繰り返し。
これはなかなか「心の耐久性」がなくては出来ません。

自分で立てた「日本一周するぞ」という目標をやり通したのならば、その人物は(他に致命的な欠点や好きになれないところがあるかもしれませんが)「一角の人物である」と思います。
「じゃあオマエは何を成し遂げたんだ?」と訊き返したくなる、しょぼい中古バイク屋の言うことは気にしなくていいと思います。


と、ここまでは枕で、本題はこれから。
「日本一周」の定義って何だろう?

日本一周 - Wikipedia

広義には、日本各地を巡ることであるが、一口に「日本をひとまわりする」といっても、その解釈は様々である。
 
主なものとして
・日本の外周(海岸線沿い)を一周すること(後述)
・日本全ての都道府県(47都道府県)を踏破すること
・全国各地にある、特定の事象をすべてめぐること(全ての道の駅を回る、スタンプラリーを行う、など)
 
などが挙げられる。このため、日本一周が必ずしも同じ行程を指すとは限らず、むしろ日本一周を実行した個人個人により行程もルールも様々である。ただし、例えば本州だけを回っても、通常はこれを日本一周とは呼ばないなど、ある程度の制限も存在する。

海岸線一周は『鉄腕DASH』の「ソーラーカーの旅」でやってましたね。 それも一筆書きで。
これだと海なし県には立ち寄らないので「日本全国を回った」とは言いづらいですが、幾何学的には確かに「一周」でしょうね。
自分はGPSで走行軌跡(トラックログ)を残しているので、なるべく海岸線は走っておきたいと考えています。

47都道府県踏破は経県値の考え方に近いですね。
交通手段が発達している現代では、足を踏み入れるだけなら47都道府県を達成するのは難しくないです。 通過から宿泊まで5段階の点数を付ける経県値は、非常に判りやすい考え方だと思います。
自分の「全都道府県で5回以上キャンプする」という目標もこれに入ります。

特定の事象をめぐるというのは、たとえば「日本の灯台50選」とか「日本の端」とかですね。
これは対象の選び方しだいで、何度でも楽しめるやり方ですね。

他には「手段の縛り」というのもありますね。
いま自分は「原付でキャンプ」というのが制約になっていますが、これもまたいろいろと変化を加えることで日本一周どころか二周、三周と長く楽しめると思います。


確かにこういう話を他人にしても「ふーん、すごいねー(鼻ホジ)」「自慢?」みたいな感じになると思います。
ただやはり何らかの目標がないとモチベーションを保てません。
ツーリングに行くにあたって、何らかのテーマを設定した方が、漫然と走るよりも充実したツーリングになると思いますし。
いきなり「3ヶ月で日本一周」みたいな高い目標を立てて頑張るよりも、ステップバイステップでクリアしていける目標の方がいいと思いますね。

あ、ちなみに自分自身は「日本一周した」とは思っていません。
日本一周というのは「これから日本一周するぞ!」と決意(願掛け)をしてから始めるものだと思うので。
全都道府県でバイクキャンプしていますが、それは結果として後から付いてきたものです。
そう考えると「日本一周」というのは本人の内的なものなんだろうと思います。
だから第三者がその意義について問うのは愚問なのです。