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「トヨタショック」は本当か---危機をチャンスに変えられる理由 - 日経ものづくり - Tech-On!

トヨタ自動車が先日発表した業績予想の大幅な下方修正は,日本の製造業全体を暗い気分にさせているようです。株式市場では「トヨタショック」という表現を使うほど慌てているようです。本当はどれほどのネガティブインパクトなのか,私は本誌の連載コラム「だから,部下が動く トヨタ流 人づくり」の執筆者である肌附安明氏に聞いてみました。すると,こんな回答が返ってきました。「全く心配していない。むしろ,力を磨くチャンス。しばらくして不況が収まったときに,トヨタは突出した会社になる可能性がある」。
 
その根拠はこうでした。下方修正とはいえ,競合他社,特に米国の「ビッグスリー」と比べると業績の差は歴然としている。修正理由も,為替差損と金融危機の震源地である米国市場の低迷の影響がほとんど。トヨタのクルマや経営に深刻な問題があって下方修正に至ったわけではない。ここで力を蓄え,1~2年たって景気が回復してきたときに,再び力を発揮するときを待つ。そのとき,突出する可能性は十分にある。世界のお客様は今,こうした経済状況からクルマを買い控えている。そうしたお客様たちが,景気が回復した際に,一斉に新車の購入に向かう可能性があり,そのお客様の多くにトヨタは優れた製品を提供できると考えるからだ──。

もちろんそうでしょうとも。
長期の不況で倒れるのは、体力の弱い企業からです。 景気が回復した時には、ライバル企業は淘汰されているでしょうからね。

バブルが崩壊したとき、まさかその後10年も日本経済が停滞するとは、誰も思わなかったでしょう。
チェルノブイリ原発の事故を思い浮かべればわかりますが、事故そのものでの死者よりもその後に長く続く放射性物質による被爆の死者の方が圧倒的に多いです。
世界中に拡散した死の灰(リスク債権)の影響は今後も長く続くでしょうし、倒産する企業や破綻する国が出るでしょうね。

でも「トヨタのクルマや経営に深刻な問題があって下方修正に至ったわけではない」という認識は正しいのかな? トヨタ九州の対米輸出比率9割なんて、いびつにもほどがあると思うんだけど。
フルサイズトラック進出だって、欲に目が眩んで燃費性能重視のトレンドを見誤った結果じゃないかと。