マツダ、4期連続で最終赤字の見通し

マツダが今期営業損益見通し下方修正、来期は新車投入効果で黒字確保 | ビジネスニュース | Reuters

12年3月期の連結売上高予想も前年比11.9%減の2兆0500億円(従来予想は2兆1600億円)に下方修正した。山内社長は、営業損益が400億円の赤字となる見通しだが、このうち260億円は東日本大震災とタイ洪水の影響によるものであり、「一過性だ」と説明した。その上で、為替の影響を受けやすい自社の構造についても手を打つ考えを示した。
 
第3・四半期に繰り延べ税金資産359億円を取り崩したこともあり、通期の連結当期損益は1000億円の赤字(従来見通しは190億円の赤字)となる見通し。当期赤字は4期連続となる。
 
同社の自己資本比率は11年12月末で19.2%となり、同3月末の24.2%から大きく低下している。山内社長は増資の可能性について「キャッシュそのもので困っていることはない。(増資も)選択肢としてあるが、決まったものはない」と述べた。

事前の予想通りといえばそれまでですが。
「震災と洪水」といっても、トヨタやホンダほどには影響を受けなかったと思うのだけど、なんでこんなに赤字が続くのかね? いくら「一過性」といってもなぁ。

初速は良かったデミオSKYACTIVも、最近は月4千台くらいで計画(6千台)に届いていません。 アクセラにも載せましたが話題にはなりませんでした。
TOP30に入るのがデミオだけでは辛いよね。

マツダ山内社長、海外生産比率を50%に引き上げ…2015年までに (レスポンス) - Yahoo!ニュース

山内社長は同日都内で開いた決算会見で「マツダには構造的な問題がまだ解決できてない。円高のスピードに追い付いていないというのが実態。国内の生産に依存をしすぎているがために為替感応度が高いという問題がある」と指摘。
 
さらに「先進国主体の生産、販売になっている。マツダの場合は7割が先進国で3割が新興国になっている。市場は50対50、利益でみると逆転して30対70というのが他社の状況。そういう構造になっているのに、そこにアクセスがうまくできていない」と強調。
 
このため「中国、ロシア、中南米、アセアンを主体に橋頭堡を築くべくプランを持って前進させていく」とした上で、「海外生産比率は円高に対応して2015年度には50%、85万台になる見通し」と述べた。
 
一方、国内については「4ライン体制は維持し、国内85万台体制でも利益がでる工場を目指す」とし、雇用を維持する考えを示した。マツダの2011年度の国内生産計画は前年度比2.2%減の84万8000台。

国内85万台を維持したまま、海外生産を増やすということは、海外販売を大幅に増やして輸出を維持するか、輸出を減らして国内販売を増やすかのどちらかです。

でもマツダは以前に「輸出比率を85%まで伸ばす」と言ってました。 輸出を減らさないなら、為替感応度はあまり下がりませんし、かといって国内販売を大幅に増やせるかも疑問です。 いいところ現状維持ではないでしょうか。

結局は海外生産が増えた分だけ、国内のラインを1本くらい閉めないといけなくなりそうです。


三菱自動車の第3四半期決算…コスト低減で最終利益は136億円の黒字に転換 (レスポンス) - Yahoo!ニュース

三菱自動車が発表した2011年4-12月期(第3四半期)の連結決算は、当期利益が136億円の黒字となった。前年同期は22億円の赤字だったが、158億円の改善となった。
 
累計の新車販売台数は、国内が前年同期比13%減の10万3000台。北米は、『アウトランダースポーツ』が好調で、同24%増の8万2000台だった。欧州は、景気の先行き不透明感の高まりから需要の減速が見られ、西欧地域の販売は横ばいだったが、市場の回復が続くロシアで大きく販売を伸ばし、地域全体では同10%増の17万4000台だった。(中略)
 
営業利益は売上高の減少はあったものの、車種構成等の改善や、資材費等コスト低減などが寄与し、同196%増の385億円。経常利益は同154%増の289億円となった。

それに比べると、三菱自は日産に次いでうまくやったよね。 称賛に値すると思います。

三菱自動車、タイ洪水に伴う減産影響台数は8000台に縮小 (レスポンス) - Yahoo!ニュース

青砥修一常務取締役は「当初、影響として1.5か月の操業停止、3万5000台の減産を業績見通しに織り込んだが、最終的に操業停止期間は約1か月、台数では2万3000台の減産にとどめることができた」と説明。
 
その一方で「操業停止により増加したバックオーダーなどに対応するため、年末年始の期間中に挽回生産のための能力増強工事や人員増強を実施した。これにより年度末まで収益貢献度の高いSUVモデルを中心に1万5000台の挽回生産を行うことで年度を通じて減産影響を8000台まで縮小できる」と述べた。
 
この結果、タイ洪水に伴う減産が業績に与える影響額としては「50億円程度」としている。一方、タイで3月から生産を開始する計画になっている世界戦略車のグローバルスモールに関しては「若干遅れ気味であるのは事実。3月末に量産開始して、4月に出荷したいと考えているので、当初より2週間くらい遅れる」との見通しを示した。

三菱自の決算はいつも「オオカミ少年」でしたが、今期は大丈夫そうですね。