松島・蔵王ツーリング(最終日・峠駅編)

11:34 R13米沢バイパスから万世大路に入る。 登坂車線で大型車をかわしつつ、順調に山を上って東粟子トンネルを抜ける。

11:56 西粟子トンネルの手前で、友人Hを先導して右に曲がる。
予定には入れてなかったのだが、行ってみたいところがあったのを思い出したのだ。

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県道154号を少し進むと、ほどなく板谷の集落へ入る。 T字路を右折するとJR奥羽本線板谷駅がある。
だが目的地はここではなく、次の峠駅だ。 いつも地図を見ていて、なんでこんな辺鄙(失礼!)なところに駅があるのか不思議に思っていたのだった。

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奥羽本線の福島駅-新庄駅間は山形新幹線が通っている。 在来線も山形線として同じ線路を通っているらしい。

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板谷駅から2.5kmほど県道232号を進む。 県道というより林道に近いが。

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12:07 やがて分岐点の標識が現れる。 まっすぐに行くと米沢まで抜けられるらしい。

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栗子峠ルート(萬世大路)が開通するまでは、この板谷峠ルートが米沢と福島を結ぶ道だったのだろう。

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峠駅へはここからさらに3kmほど進む。 直前に雨が降ったようで、急な下り坂もあり写真は撮れなかった。

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12:11 滑川温泉方面との分岐点。 峠駅まであともう少し。

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12:13 下りきると広場に出た。 大きなスノーシェッドがあるが、駅はどこにあるんだろう?

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錆びて落っこちた案内板によると、スノーシェッドの脇道を行くと現在の峠駅に行けるらしい。

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旧線の上には大きな岩が積まれている。 何のため? この先に昔の駅があったようだ。

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本線は右手下を走っている。

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旧ホーム跡。 雑草が生い茂って先に進めない。

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反対側を廻って進むと、再び大きなスノーシェッドが。

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レールはところどころに残っている。

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この先は行き止まりになっている。 実はこれはスイッチバック用の避難線隧道だったのだ。

板谷峠 - Wikipedia

奥羽本線(板谷峠を挟む区間には現在山形線の愛称あり)は着工から約5年の歳月をかけて1899年(明治32年)5月15日に開通して以来、この峠の険しい地形でかつ日本でも指折りの豪雪地帯という厳しい自然条件に苦しめられた。建設計画で検討されたアプト式は採用されなかったものの、約22kmにわたり最大33‰(1000mあたり33mの高低差)、部分的には38‰の勾配、かつ半径300m前後の急曲線が連続して存在する。地形や予算上の制約から峠の途中にある赤岩駅・板谷駅・峠駅・大沢駅の4駅は連続してのスイッチバック駅となったことで碓氷峠や瀬野八と並ぶ難所として知られ、そのため古くから勾配対策として補助機関車を使用、後には当区間の厳しい条件に対応した特殊設計の機関車を投入した。

自分は「鉄ちゃん」ではないし、単なる思いつきで来たので予習もしていなかったのだが、こんなところがあったんだねぇ。

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駅前ロータリー(だったところ)に戻ってくる。
面白いのは、ふたりとも「新しい駅の方へ行ってみる?」とは言わなかったこと。 本当はスイッチバック用のポイントとか残っていて、興味深いものだったようなのだが。

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「峠の力餅」を作っている峠の茶屋。 峠駅のホームでも買えるらしい。 食べなかったけど。
12:37 出発。 途中でヤマト運輸のトラックとすれ違う。 どこでも配達に行くね。

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12:48 峠駅からの帰りに、板谷駅の旧駅にも立ち寄ってみる。

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かつては賑わっていた時期もあったのだろう駅前。 小学校の分校も休校になっていた。

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峠駅と同じような案内板があった。

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この旧ホームをずーっと歩いて行くと、現在の駅に出られそう。 現在は保線用車両の引き込み線になっており、レールも標準軌に改軌されていた。
12:55 出発する。


R13に戻り、西粟子トンネルを抜けて福島市街へ降りていく。 万世大路に併行して東北中央自動車道を建設中だった。

クルマのペースが遅くて眠くなる。 13:19 福島飯坂I.C.の手前で、コンビニに立ち寄ってリポDを購入する。
珍しくHが「すき家でうな丼を食べたい」などとブルジョアな発言をするので、付き合うことにする。

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13:41 R13福島西道路ですき家を発見。 自分はうな牛にする。 大盛りにしたのは余計だった。 Hはうな丼大盛り。


14:21 R115経由でR4に入る。 ここから先はひたすら「すり抜け→シグナルGP」の繰り返しだ。

15:33 久来石の信号でHと生き別れになったのを機に、セルフに入って給油する。 ここから無給油で帰れるだろうか?

16:49 西那須野での信号待ちで、Hと「そろそろ休憩しようか」と話していたら、ちょうどマックがあったので入ることにする。 意外なことに、今回のツーリングでは初マックだ。

昨年の八月は、夕方のR16が激混み(特に春日部から岩槻で東北道と交差する付近まで)だった
今回は古河で県道56号を使って新R4からR4に乗り換え、利根川橋を渡ってR125で県道3号に入るというルートを考えた。

17:20 出発する。 途中でツーリング帰りとおぼしき3、4台のバイクグループと一緒になる。 すり抜けて前に行きたいのに邪魔になってストレスがたまった。

平出工業団地通過が18:12。 新R4を降りたのが18:59だった。 県道56号のペースが異常に遅かったが、知らない道なのですり抜けは自重した。
19:17 利根川橋を渡る。 渡りきってすぐ、19:19 にR125へ。 さらに19:24には県道3号へ。

久喜で信号待ちが多くてちょっと時間が掛かったが、大宮でR16に乗ったのは19:58だった。 あとは来た道を戻るだけ。 帰宅は20:50だった。 久来石で給油してから207kmノンストップだった。
県道3号ルートは、距離的にも春日部経由より9km短く、悪くなかった。 次は往路で試してみよう。


本日の走行距離 397.7km
Google Earth用KMZファイル(蔵王~自宅) → 20120730.kmz


今回のツーリングの総走行距離は、1066.6kmだった。

福島まで6時間、仙台まで7.5時間というペースは確立できた。 今回のように朝4時出発でも、昼には仙台に着ける。 そのまま走り続ければ、盛岡まではなんとか行けるだろう(仙台~盛岡も結構遠いが)。

ちなみに翌朝に携行缶(1.0L、GWのが入ったままだった)から給油し、20km走って帰宅途中にセルフで給油したら2.85L入った。 ガス欠になってから3.85L入ったことがあるので、かなり激しい走り方をしても満タンで220kmくらいまでは走れそうだ。 エコランなら230kmを超えるかもしれない。
次回の給油ポイントの検討に反映したい。


今回はウラの目的として、「岩手県でキャンプをする」というミッションがあったのだが、またもやトラブルで未遂に終わってしまった。

いずれ東北へは来るつもりだし、納得のうえ諦めたのでそれほど残念ではない。
ただ、何か目に見えない力が邪魔をしているような気がする。 お祓いをしてもらった方が良いのかもしれない。

もっとも、お祓いが必要なのは自分より友人Hかもしれないが。