東芝「もはや経営危機」 粉飾のツケで赤字が2倍に

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<東芝>「もはや経営危機」自己資本6割減の衝撃 (毎日新聞) - Yahoo!ニュース

リストラは、赤字部門の「出血」を抑え、来年以降の収益回復につなげる狙いだ。人員削減や拠点の統廃合には一時的に多額の費用がかかるため、ある程度の赤字は想定されていた。だが、5500億円というのは予測を大きく超えた。リストラの直接的な費用に加え、利益があがることを前提に積み上げた資産である「繰り延べ税金資産」を取り崩すことが大きかった。
 
繰り延べ税金資産の取り崩しによる赤字額は2600億円。この影響で、全体の赤字額が2倍近くに膨らんだのだ。

ほんと、つくづく馬鹿だよね。

白物家電からの撤退も、ここで課題に手を付けなければ再生できないということなんでしょう。

日本の大手電機各社はこの十数年、家電や半導体部門で韓国や台湾、中国など新興国のメーカーの激しい追い上げを受け、人員整理や事業の統廃合などリストラを急いだ。ところが東芝は構造改革を先送りしてきた。
 
「なぜリストラが遅れたのか」。この日の会見で記者から質問された室町社長は「利益至上主義に走り、構造改革が後手に回った。もう少し早く対策を取っていれば、これほど大きな痛みになっていなかったかもしれない」と苦渋の表情を浮かべた。(中略)
 
「完全に過去と決別した構造改革を実現するつもりだ。それが実現しなければ、東芝の再生の道筋は閉ざされる」

でも、一般の従業員も経営陣に騙されていた訳で、急に「会社が沈みそうなので飛び降りてください」と言われても可哀想だよね。

9月末の株主総会で、東芝の取締役の過半数が社外取締役になった。東芝は外部の目にさらされている。経営陣だけに通用した常識はもはや通らなくなっている。ウェスチングハウス単体で計上している損失は、東芝の連結決算に反映される可能性が十分にある。
 
ただ、それによって東芝の財布が底をついてしまう恐れがある。21日の記者会見でも、その点を突いた質問が出た。「東芝は今、東京証券取引所で特設注意市場銘柄になっている。万が一、東芝が債務超過になったときに、どうなるのか」
 
この質問者は直接聞かなかったが、債務超過になった時点で、上場が廃止される恐れはないのか、という疑問だ。東芝の財務担当役員は、この質問を「債務超過になったときに、銀行との融資条項に抵触しないか」という少し別の意味に受け取ったようだった。そして、「極端なことが起これば、条項に抵触することはある」と答えた。

粉飾決算が分かった時点で上場廃止にしておいた方がよかったんじゃないのかな?

福島第一原発の周辺に行くと、大きく東芝と書かれた社バスが走ってました。 廃炉作業に人を出しているんだと思いますが、経営破綻したらどうなるんでしょうね?