ミルエネに太陽光発電対応計測ドングルを導入

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以前の記事でも言及しましたが、太陽光発電に対応する「電力量計測器・USBドングルセット(EnOcean対応)」を導入しました。

この商品、「本商品のご購入をご希望されるお客様は、別途弊社販売担当者からのコンサルティングが必要となるため、大変お手数ですが、0120-506116へお問い合わせ下さい。」となっており、Webからの注文が出来ません。

そこで10/1(土)にNTT東日本に電話をしました。 最初にスマートメーター対応USBドングルを買ったときもそうでしたが、フレッツ担当の受付のお姉さんはミルエネに関する知識がほとんどありません。 「電力量計測器・USBドングルセットを購入したい」と伝えたら、スマートメーター対応USBドングルのことかと勘違いしちゃう始末。

週末ということもあり在庫の確認ができないので、月曜日に連絡をもらうことに。

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月曜日の電話では「一週間の納期」ということでしたが、3日後の10/6(木)には到着しました。 さっそく取り付けましょう。
機器設置・設定ガイド』を見ながら作業を進めます。

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我が家の分電盤の内部です。 リミッター(中央)の入力側で、系統電力と太陽光発電出力を合流させているようです。
既に CTセンサが 60Aブレーカー(左端)入力手前の系統電力(太陽光発電のパワコン用?)と、リミッターの出力側(こちらはたぶんエコウィル用)の2箇所に取り付けられています。

ブレーカー手前のCTセンサーはエコウィルの「購入電力量」「売電力量」の計測用の可能性もありますが...

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リミッターからの出力は分岐ブレーカーへと接続されますが、ここに少し細めのケーブルで入力されているのがエコウィルからの出力です。
エコウィルの発電力は余っても売電できないので、系統電力や太陽光発電よりも優先的に宅内で消費される必要があります。 よって太陽光発電よりも負荷に近い位置で接続されている訳です。

また売電できない=逆潮流を発生させないために、リミッターと分岐ブレーカーの間にCTセンサーを設けて、逆潮流が出ないように監視しているのでしょう(余る発電力はエコウィル内で湯を沸かすのに使われる)。

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こちらは太陽光発電(中央)とエコウィル(右端)のブレーカーボックスです。 スペースの関係で一緒の箱に収められていますが、系統は別々です。
左端の端子台に入力されるのが太陽光発電のパワコンからの出力で、それがぐるっと回って太陽光発電のブレーカーに入力されています。 ここにもCTセンサがありますね(太陽光発電のパワコン自身が発電量を把握しておりCTセンサーは不要なので、恐らくエコウィルのエネルックリモコン用)。 ブレーカーの出力は、先ほどの分電盤のリミッターに入っています。

我が家は家全体の売買電力量はスマートメーターで計測しているので、今回の計測器は太陽光の発電量を計測するのに使用します。 目的によってCTセンサを取り付ける場所が変わりますので注意が必要です。

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その前に、USBドングルと計測器をペアリングする必要があります。 計測器は EnOceanという技術を使っていて、計測・通信のための電源を必要としません。 その代わり、CTセンサが電気が流れるケーブルに取付られていないと、そこから電気をもらえないので作動しません。

今はもう夜なので、太陽光パネルは発電していません。 なので、ペアリングのためにいったん系統電力のケーブルにCTセンサをクランプします。 計測器本体にはCTセンサからのケーブルを接続するポートが2つありますが、特にどっちが赤でどっちが黒というのはないようです。

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同一ネットワーク上のPCでブラウザを開き、「http://ntt.setup/t/」にアクセスします。
トップ画面から「接続機器設定関連メニュー」をクリックします。

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「EnOceanベースドライバ設定」をクリック。

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「機器登録」をクリックし、先ほどの計測器の真ん中のボタンを押します。 赤いランプがパパパッと点いたので、PCの画面を確認してみます。

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無事に認識されたようです。 「この機器を登録しますか?」ということなので「はい」をクリックします。

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「EnOcean機器一覧へ」をクリックします。

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ペアリングが終わったら、本来の太陽光発電のケーブルにクランプし直します。

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計測器本体をボックス(プラスチック製)の中に収めても通信はできそうですが、念のため側面からケーブルを引き出してます。 動作確認が終わったらちゃんと固定します。

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PCの方に戻り、認識された計測器の「詳細」をクリックします。

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「機器補足情報」に説明書き(例:太陽光発電)を記入して「情報設定」をクリックします。

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「はい」をクリック。

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もう一回、トップ画面から「接続機器設定関連メニュー」をクリックします。


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「EnOcean-ENL変換設定(CTクランプ)」という項目が増えていますね。 それをクリックします。

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「設定」をクリックします。

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「変換先クラス」はいじらなくていいです。
計測するのが太陽光発電の場合は、「変換先」を「計測チャンネル1」に変更します。 変更したら「設定」をクリックします。

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「はい」をクリックします。

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「変換機器一覧へ」をクリックします。

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これで計測器のセットアップは完了ですが、まだ終わりではありません。

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「ミルエネ」にアクセスして「ユーザー情報設定」に入ります。
『「スマートメーター+計測器」による太陽光対応表示への切替』をクリックします。

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いろいろと怖いことが書いてあります。 特にこれまで計測したデータが全て消えてしまうというのは、人によっては困りますよね。
切り替え前に過去の計測データをダウンロードしておいた方がよいでしょう。

「上記の内容に同意しますか?」にチェックを入れてから「切り替える」をクリックします。

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再確認されるので「OK」(なんで「はい」じゃないんだろう?)をクリックします。

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「切り替え処理が完了しました」と表示が出るので、「OK」を押してログアウト(もしくはブラウザを閉じる)します。

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再度「ミルエネ」アクセスしてみると、過去のデータは確かに消えていました。 太陽光発電用のWebページに切り替わりましたが、太陽光発電対応の計測器(太陽光パネル対応分電盤計測器 PVS01A)は以前から存在するので、内容的にはそれと変わってないのかもしれません。

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「ユーザー情報設定」の「電力会社機器情報」のページが少し変わって、太陽光発電の「売電単価」を設定できるようになっています。
ウチはダブル発電なので売電単価は31円/kWhです。

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「消費電力詳細」のページの「機器選択」を確認すると、「発電量」というのが出来てますね。

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スマートメーターから得る消費電力と太陽光発電の関係がこんな感じでグラフ化されます。