できることはやったが、力負けのRBホンダ F1中国GP

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レッドブル・ホンダF1密着:4位と6位は現状できうる限りの好結果。スペインGPに向けたニューウェイの新パーツに期待

「戦略でフェラーリ勢の間に割って履いてることができたものの、ペース的には不足していました。予選でフェラーリに勝てたかもしれないですが、まだ差はあります。レースでもおしなべて少しずつ離されていくというレース展開でした。予選もレースでもまだ差があるということです」
 
 しかし、田辺TDはそれほど落胆もしていない。
 
「この結果はウインターテストのときから感じていました。あわよくば、とも思っていなかった。バルセロナでのテストも含めて、4カ所のサーキットで走らせてみての結果ですから、勢力図は明らかだと思います。残念ながら、これがいまのトータルなクルマの現状だと思います」

時差が1時間の中国GPは決勝が日本時間の15:10スタート。
ちょうどその頃は母のところに行っている時間帯なので、帰宅して吉郎の散歩をして18時から録画を観始めました。 もちろん結果は知りたくないのでスマホやPCは触らず。

レース内容的にはバーレーンGPほどのアクションはなかったかもしれませんが、上位3チーム(というかフェラーリとRB)の心理戦が続いて緊張感があって面白かったです。 マニア以外の視聴者には退屈だったかもしれませんが。

RBホンダはシャーシもPUも、メルセデスやフェラーリに負けている現状では、戦略で一つでも順位を上げるのが精一杯という感じですね。
空力のアップデートはスペインGPまで待つ必要がありそうですし、次のバクー(アゼルバイジャン)は約2kmのストレートを持つ市街地サーキットです。 予選で前に出なければキツい展開になります。
果たしてPUの使い方などで上げ代がどれくらいあるのか、興味深いところです。

トロロッソは今回もいろいろありました。 アルボンが10位入賞したのは喜ばしいことですが、マシンの速さでいえばコンストラクターランキング9位(4点)より上だと思うので、次回こそはクリーンな週末を過ごせるといいですね。

同じようなことはハースにも言えます。

【F1チームの戦い方:小松礼雄コラム第2回】予選ペナルティの是非。アウトラップの『暗黙の了解』とハースF1の『意識の高まり』

ケビンのペースが良くなかった原因は、タイヤを含めて日曜日にコンディションが大きく変わったことです。この日は特に風が強かったのも状況をさらに悪くしました。朝、サーキットに向かうときに僕たちが乗っているミニバンでも、横風で運転手がカウンターを当てるくらい強い突風が吹いていました。でも、その状況はみんなが同じこと。クルマも、彼のタイヤの使い方もよくなかったのですが、それはレース後のインシーズンテストで原因が判ったので良かったです。
 
あれだけひどいレースの後で、同じサーキットでテストができたのは幸運でした。オーストラリアではクルマは何も悪くなかったので、もし開幕戦直後にテストをしていたら、何の問題意識も持っていなかったと思います。予選があれだけ速かったのに、決勝であのような状況になるとはまったく予想していなかったので、あのときは何が起きたのかわかっていなかった。だから、それを解決するのに同じサーキットでテストをするというのはすごくいいことです。

バーレーンGP後のインシーズンテストで「レースペースが悪かった原因が分かった」と小松さんは言ってましたが、中国GPでもやっぱり振るわなかったです。 中国GP決勝も風は強かったですが、「その状況はみんなが同じこと」です。
予選Q3で残り時間を間違えたりと、ドライバーのミスは昨年より減っているのに、今年もマシンの速さをポイントに還元できないですね。

シーズン前の下馬評が低かったマクラーレンですが、中国GP前にはこんなことを言ってました。

復活の兆しを見せるマクラーレンのサインツにインタビュー:「中国GPで結果が出れば、マシンのポテンシャルは本物」

──開幕2戦を終えて、2019年シーズンのマクラーレンの潜在能力がある程度見えてきたと思います。
サインツJr.:十分にポテンシャルのあるクルマだと思う。それは間違いない。でもまだ決定的に、走行距離が足りない。限られたコース特性のサーキットしか、走っていないしね。
 
とはいえメルボルンでそこそこの速さを見せ、バーレーンGPはかなりよかった。残念ながら僕自身は信頼性の問題で、結果を出せていない。でもシーズンは始まったばかりだし、まったくコース特性の違う今週末の中国GP、そして市街地レースのアゼルバイジャンGPで同じように速ければ、本物だと思っていいだろうね。

結果的には予選14番手と15番手ということで、フロント(タイヤ)リミテッドなトラックには向いてないシャーシのようですね。 昨年のトロロッソみたいだな。
ジェームズ・キーが加入したことと関連があったりして。

シーズン序盤が低調なレーシングポイントは平常運転。 PU(MGU-K)トラブルが治らないルノーも同様。
中団チームはどこも弱点を抱えています。 トップ3とのギャップは昨年より詰まったように思いましたが、それはRBが本調子でないだけであって、まだ深くて広い溝があるように思います。