高校生の修学旅行より整然とした日本の「無害な」デモ

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官邸前のデモは「無難」。だから効く:日経ビジネスオンライン

私は、今回の一連のデモを、感心して眺めている。
単純な話、こんな時代に万を数える人間を集めただけでも立派だと思っている。
なにより、毎週頭数を増やしながら、一人の負傷者も出していない点が素晴らしい。
逮捕者もゼロ。これも驚異的だ。
器物損壊や略奪の噂も聞こえてこない。
小競り合いや熱中症の話も皆無。
ゴミのポイ捨て映像がネットにアップされることさえない。
なんというお行儀の良さだろうか。
 
三百人規模の高校生の修学旅行だって、もうすこしカオスな部分を残している。高校生がそれだけ集まれば、配られた弁当の人参を路上に廃棄する生徒が、少なくとも五人や六人はあらわれる。進学校でも底辺校でもこの比率はそんなに変わらない。(中略)
 
おそらく、国際標準と照らし合わせて、これほど無害なデモはほかの国では見られないはずだ。

かつて「どうして日本人は暴動一つ起こせないのか?」という記事を書いたことがありますが、やはり暴動なんて起こらないに越したことはありません。