朴槿恵の悲願は「大韓民国の正統性」と「父親の名誉回復」

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習近平は「中韓歴史認識同盟」を狙う:日経ビジネスオンライン

中国と北朝鮮は、朝鮮戦争で共に戦った同盟国であった。韓国は、長い間「中朝共同の敵」であった。
 
ところが、中国の習近平国家主席は、これまでなら、決してあり得ない外交を展開した。この1年数カ月で、韓国の朴槿恵大統領とは5回の首脳会談を行った。一方、北朝鮮の金正恩・第1書記とは、一度も首脳会談を行っていない。そのうえ、韓国を先に訪問した。中国は、南北朝鮮との「三角関係」で、明らかに韓国を大切にしている。そして、北朝鮮の正統性を意図的に否定している。(中略)
 
北朝鮮は、中国に捨てられたと感じているだろう。北朝鮮の報道機関は、習近平国家主席の韓国訪問をまったく報道しなかった。中国の「心変わり」に、怒り狂っている様子がありありだ。

ここまではよく理解できました。

日本人からするとピンと来ないのは、韓国と北朝鮮との間の「朝鮮国の後継としての正当性」の争いですね。 朝鮮人の儒教的考えからすると大問題なのかもしれませんが、「ふーん」って感じです。

実は、朴槿恵大統領が安重根――伊藤博文を暗殺した――の記念館建設を中国に求めたり、中国で活動した大韓民国臨時政府が使用した建物の保存を求めたりしたのは、「大韓民国の正統性」を確立するためであった。それは、結果として「反日」の行動につながる、と中国は理解した。(中略)
 
朴槿恵大統領の願いは、中国で結成された韓国の「独立軍」の復権だ。父親の朴正煕元大統領は、この独立軍に参加したとされているからだ。彼女の願いは、大韓民国の正統性回復と、日本の軍人であった父親の韓国人としての名誉回復である。
 
習近平国家主席はその思いを十分に理解し、「中韓歴史認識同盟」に彼女を動かそうとしているのである。韓国と父親の正統性の根拠は、中国にあるからだ。

よく安部首相に対して「歴史修正主義者」というレッテルを貼ったりしますが、大韓民国臨時政府連合国に含まれていないので、朝鮮人が対日戦争に勝利した訳ではないですね。